ECサイトでのAI(人工知能)活用方法。今後の可能性とは
ECサイト制作・構築
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しばらくECサイトを運営していると、新たなトレンド感ある機能を追加したい、古くなってきたからデザインを新しくしたいなど、さまざまなニーズが出てきます。
現在契約しているASPでこれらのニーズに対応できない場合、ECサイトそのものを別のASPに移行することを検討しなくてはなりません。
しかし、ECサイトの移行には想像以上に考えなくてはならないことが多く、適切な準備と計画が必要です。移行をスムーズに進めるためには、事前に注意点などもしっかりと押さえておくことが重要です。本記事では、ECサイトを移行する際の注意点や大まかな流れについて解説します。これにより、移行のトラブルを回避し、スムーズに新しいASPでのECサイト運営を開始できれば幸いです。
ECサイトの移行は大きな決断ですが、正しく進めることで新しい機能の追加や、新しいデザインで顧客満足や業務効率の改善につながります。これから移行を検討している方や、すでに移行を決めた方もぜひ参考にしてください。
ASP(Application Service Provider)カートとは、決済機能などのECサイトに不可欠な標準機能が備わったショッピングカートシステムの事です。代表的なサービスには、MakeShopやShopify、BASEなどがあります。Amazon、楽天市場等は「モール型」と言われるようなサービスなので、今回のお話とは異なります。
ASPカートはオープンソース型などの複雑な専門知識は不要で、ECサイトを構築でき、サービスにより料金は異なりますが、オープンソース型と比べ低コストでの構築・運用が可能です。
月額費用はかかるものの、基本的にはクラウド上で提供されるため(一部サービスを除く)、常に最新の状態でサービスを利用できるのも大きなメリットです。
ECサイトの移行を検討するタイミングは、サイトの規模が拡大したり、機能が。
適切なタイミングでの移行は、顧客満足度の向上や売上の増加、運用効率の改善につながります。以下に、ECサイトを移行するべき主なタイミングを紹介します。
成長に伴い、より多機能なECサイトが必要になることがあります。規模が拡大するにつれて、現在のECサイトの機能が不足していると感じることがあります。例えば、卸先への対応やシークレットセール、実店舗との在庫連携など、より多機能なシステムが必要になる場合があります。このような状況から、ASPの移行を検討することも多いです。
ASP移行時には、現在のサイトで使用している機能をリストアップし、新しいASPがそれらの機能を提供しているかを確認しましょう。
新たに必要となるが使えることを確認します。また、移行プロセス中に発生するデータの整合性や、移行後の操作性についても確認することが重要です。しっかりとした計画と準備を行うことで、スムーズな移行とサイトの機能向上を実現できます。
売上が伸び悩んでいる場合、ECサイトをリニューアルするタイミングの一つです。
現在使用しているプラットフォームの機能が不足している場合や、商品・サービスの見せ方が顧客様のニーズと合っていないことが原因で、見込み顧客を逃してしまっている可能性もあります。
ニーズに対応できていない場合、新しいASPに移行することで、機能やカスタマイズ性が向上し、顧客満足度を上げられる可能性があります。
既存のカートシステムが使いにくいと感じる場合、ECサイトのASP移行を検討しましょう。使いたい決済サービスが使えなかったり、操作性が悪く、管理が複雑なシステムでは、効率的な運営が難しくなります。
新しいASPに移行することで、直感的で使いやすいカートシステムを導入でき、運営の効率化が図れます。
例えば、在庫管理や注文処理が簡便になり、スタッフの負担が軽減されます。使いやすいシステムに移行することで、顧客満足度の向上にもつながり、ビジネスの成長をサポートします。
ECサイトの移行は大きな取り組みですが、状況に応じて適切なタイミングを見極めることが重要です。
特に、早急に解決すべき課題がある場合は、早めの移行を検討しましょう。移行を円滑に進めるためには、計画的なアプローチと事前準備が欠かせません。適切なタイミングでの移行により、より良いECサイト運営を実現しましょう。
ECサイトのASP移行時には、移行できるデータと移行できないデータを事前に確認することが重要です。
確認を怠って作業を進めてしまうと思わぬアクシデントが待ち受けていることも少なくありません。しっかりと確認することで、移行がスムーズに進み、トラブルを防ぐことができます。
デザインを変更する場合は希望のデザインが移行先のASPでも再現可能なのかも確認しておくと良いでしょう。
商品情報には、商品の詳細説明、価格、在庫状況、カテゴリー情報、商品画像などが含まれます。
例えば、一部のカスタムデータや特定のプラグインに依存するデータは、新しいASPに直接移行できない場合があります。また、システム間のデータ形式の違いや、特定の機能に依存したデータも移行が難しいことがあります。
このようなデータについては、移行前にバックアップを取ることや、新しいASPに適した形式に変換する作業が必要になることがあります。
移行前にデータのバックアップを取り、移行後にはデータの整合性をチェックして、不足や誤りがないかを確認しましょう。データ移行作業は自社で行わず、基本的には制作会社に依頼することで、移行の際のアドバイスや、移行作業の精度を向上させることができます。
ECサイトのASP移行において、移行する「データ量」と「修正作業量」の工数によって費用が大きく変わります。
修正するデータの量に比例して作業工数が増加します。また、テキストの文字化けや画像サイズの変更など、細かな作業も制作会社に委託する場合は、その際にかかる費用も視野に入れておく必要があります。
そのため、修正にかかるコストとメリットを天秤にかけながら、移行するデータの優先順位を整理することが大切です。
すべてのデータを移行できるとは限らないため、移行後にどのデータが欠けても業務に支障がないように、事前に計画を立てておく必要もあります。
データ移行の際は、データ量を正確に把握し、どのデータを優先的に移行するかを明確にすることが重要です。過去のブログ記事やキャンペーンの情報、もう取扱いのない商品など、移行する必要が無いものを整理しておくことも重要です。
まずは、お取引のある制作会社や専門業者の利用も検討すると良いでしょう。もちろん弊社にご相談いただくことも可能です。
外部に依頼することでデータ移行の精度が上がり効率が向上し、トラブルを防ぐことができます。
顧客情報などの会員データの移行は、いくつかの確認が必要です。
内容によってはお客様に負担が生じてしまうこともありますので、事前準備をしっかりとしておきましょう。
旧ECサイトで使用していた会員パスワードは新しいECサイトに移行できない事が多いです。
パスワードの文字列は暗号化されていたりと、保存されているパスワードを制作会社が閲覧するのは難しく、新ECサイトにそのまま移行することができません。
そのためASPを変更する場合、ECサイトを移行した後に、メール等を送り、会員顧客にログインパスワードを再設定してもらう必要があります。
その他、以下の項目はどのように新ECサイトで運用していくのか検討しましょう。
こうした注意点を押さえることで、会員データの移行がスムーズに進み、移行後も顧客に安心して利用してもらえるECサイトを目指しましょう。
このように、移行するデータ量と修正作業量を事前に把握し、適切な計画と準備を行うことで、ECサイトのASP移行をスムーズに進めることが可能です。これにより、移行後の運営が円滑になり、顧客満足度の向上にもつながります。
現在使用しているECシステムの仕様によっては、ECサイトに使用している商品画像のデータを管理画面から一括でダウンロードできない場合があります。これは地味に大変です。 移行先のASPにデータを移行する際、商品画像を一括でダウンロードが可能かを確認することは非常に重要です。
まず、現在使用しているECシステムの管理画面で、商品画像を一括でダウンロードできるか確認します。
もし、一括ダウンロード機能がない場合は、現在使用しているASPシステムを提供している会社に、一括で画像のダウンロードができるか確認することも良いでしょう。そこまでする価値があります。
依頼する際には、どの形式で画像を提供してもらえるのか、対応可能なスケジュールなどを確認しましょう。迅速に対応してくれるかどうかは、移行作業のスケジュールにも大きく影響します。
しかし一括ダウンロードに応じてくれない場合、自社で画像を1点ずつ抜き出す必要が出てくる可能性があります。この作業は非常に時間がかかり、人的な作業時間が必要となります。
また、画像データのサイズや解像度も確認することが重要です。移行先のASPがサポートしている画像フォーマットや解像度に適合しているかを確認し、必要に応じて画像をリサイズしたり、形式を変換したりしなくてはなりません。
画像にこだわる場合は修正が必要になるので商品数によってはかなりの工数を要します。
しかし、そうすることで、移行後もECサイトで画像が正しく表示することができます。 さらに、画像データのバックアップも忘れずに行いましょう。
ECサイトのASP移行は、多くのステップ踏む必要があります。
適切に計画し実行することで、トラブルを回避し、スムーズな移行を実現できます。
大まかなECサイトのASP移行の流れについて解説します。ここでは次に使用するASPは決まっていることを想定しています。
まず、上記でも記載したとおり事前準備が必要です。現行のECサイトでどの情報が取り出せるのかを把握しましょう。
商品情報、顧客情報、売上情報など、移行が絶対に必要なデータはリストアップし、データ形式や量を確認します。
この段階で、各データがどのように保存されているか、どのフォーマットで取り出せるかを把握することが重要です。
次に、移行後の新しいASPの機能や仕様を確認します。新しいASPが提供する機能が、現行システムとどのように異なるかを理解し、移行に伴う課題やリスクを洗い出します。例えば、データ形式の違いや機能の非互換性、デザインカスタマイズが出来ない部分などを確認することが重要です。
ASPを変更する際に支払い方法の確認もしておきましょう。各種キャッシュレス決済やクレジットカードの審査期間です。審査に想像よりも期間を要することもあるため、早めに申請しておきましょう。
また新しいASPサービスに移行した際に、対応していない支払い方法はないかも確認しておく必要があります。決済周りに不備があると、顧客満足度の低下につながる為、決済周りは早めの確認をおすすめします。
移行するデータの優先順位を決定し、具体的な移行計画を策定します。
重要度の高いデータから優先的に移行を進めるように計画することが良いでしょう。次に、移行作業のスケジュールを立て、各ステップの担当者を決定します。
これにより、誰がどの作業をいつまでに行うかが明確になり、移行作業を効率的に進めることができます。
データ修正や変換が必要な場合は、その作業工数や費用も見積もることが重要です。既存のデータ形式が新しいASPのデータ形式と異なる場合、データの変換作業が必要になります。この作業には時間とリソースがかかるため、事前に詳細な見積もりを行い、必要なリソースを確保します。
既存のECサイトから新しいASPへのデータ移行を実施します。データの整合性を確認し、正確に移行されていることを確認しましょう。一部データが欠けたり、誤って移行されたりすることがないよう、移行前後のデータを詳細にチェックします。
データ移行が完了したら、新しいASP上でデータの整合性を確認しましょう。検証は複数回に分けて行い、異なる条件や想定されるシナリオで機能の動作を検証することが大切です。
発見された問題点を修正するためのスケジュールを立てておくことも重要です。問題が解決したら、再度テストを行い、修正が正しく反映されているかを確認します。
確認作業は多岐に渡りますが、商品ページでは以下の項目を確認しましょう。
その後選択した商品をカートに追加できるか確認します。
複数の商品を追加する場合も問題がないかチェックします。送料設定の確認、テスト購入をし、在庫数が正しく反映され、在庫がない場合は適切なメッセージが表示されるかも確認します。
移行作業が完了し、すべてのテストに合格したら、新しいECサイトの公開準備を行います。
まず、サイト公開に向けて最終確認を行い、すべての機能が正しく動作していることを再チェックします。
次に、公開後の顧客からの問い合わせに迅速に対応できるよう、サポート体制も整えておくことが重要です。サポートの担当者を決め、サイト移行に関する問い合わせや問題に対応するためのFAQを用意することも良いでしょう。
また、顧客に対して移行の通知を行い、新しいサイトへのログイン方法や変更点について詳細に説明します。
これには、メールやサイト上の告知バナー、SNSを活用すると効果的です。
新環境でのサイトに会員データの移行が完了し、いつでもお客様を迎え入れる準備が整ったら、ドメインのDNS情報を変更して新しいECサイトにお客様を誘導します。この際、ドメインは引き続き使用しますが、サイト内の一部ページのURLが変更になることがあります。
変更になった旧ページに訪問するお客様がページを表示できなくなることを防ぐために、リダイレクト設定を行うことが重要です。
適切なリダイレクト設定により、旧ページにアクセスしたお客様を新しい対応するページに自動的に誘導することができます。これにより、SEOの効果も引き継がれ、検索エンジンの評価を維持することができます。
リダイレクト設定は、サイト全体のパフォーマンスと顧客体験を向上させるために不可欠です。301リダイレクトを使用して恒久的な移動を通知し、検索エンジンに新しいページの存在を認識させましょう。これにより、旧ページの検索順位やリンク評価を新ページに引き継ぐことができます。
公開後の数日間は特に注意深くサイトの動作を監視し、問題が発生した場合に迅速に対応することが求められます。また、顧客からのフィードバックを積極的に収集し、必要に応じてサイトの改善を続けることが大切です。
ECサイトのデータを移行する際には、エクスポートしたデータをインポート用に修正する作業や画像ファイル名の変更作業など、さまざまな業務が発生します。
データの修正作業を自社で行うのか、制作会社に委託するのかを検討し、ベンダーに委託する場合の費用を契約前に確認しておくことが重要です。
これらの作業は「自社でもできる」と思いがちですが、実際には多くの注意点があります。
特にデータがECサイトの財産となる場合、その移行作業は慎重に行う必要があります。エクスポートデータの形式が異なる場合や、画像ファイル名の統一が必要な場合など、細かい作業が多く発生します。
ASPの変更を検討する際には、データ移行のサポート体制があるのかも判断基準の一つにすることをお勧めします。
特に初めてECサイトのASPの変更をする場合、データ移行の具体的な業務をイメージしにくいかもしれません。
そういった場合は、疑問や不安を感じたことを制作会社に相談しながら進めていくと良いでしょう。コミュニケーションを密に取り、具体的な作業内容や進行状況を確認することで、スムーズなデータ移行を実現できます。
このように、データ移行は制作会社と相談しながら進めることが重要です。自社でできる部分と依頼する部分を明確にし、費用や作業内容を事前に把握することで、トラブルを防ぎ、効率的に移行作業を進めることができます。
慎重な計画と適切なサポート体制を整えることで、ECサイトのASP移行を成功させましょう。
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