BtoB企業こそWebサイトを活用すべき理由|成果を出すコーポレートサイト設計のポイント

BtoB企業の多くは、「営業が主力だからWebサイトは補助的な役割でいい」と考えがちです。
しかし、現在では商談の約7割が営業接触前にWeb上で完了しているとも言われ、Webサイトは最初の信頼獲得の場になっています。
本記事では、BtoB企業のWebサイトが果たすべき役割と、成果を出すために必要な設計ポイントを具体的に解説します。
BtoB企業におけるWebサイトの役割とは?
情報収集の第一接点
BtoBの購買プロセスでは「課題の認識 → 情報収集 → 比較検討 → 社内調整 → 決裁」と段階を踏みます。その中でも、情報収集~比較検討のプロセスの多くがWeb上で完結しており、企業サイトは信頼性や技術力を伝える最初の場になります。
製品・サービスの概要、導入事例、FAQ、サポート体制など、検討初期に必要な情報が揃っているかが重要です。
営業効率の最大化
営業担当者の工数を削減し、より質の高い商談に集中させるためにもWebサイトは有効です。
たとえば、よくある質問をWebに掲載しておくことで回答の手間を減らしたり、導入までの流れを明示して稟議資料として活用してもらうなど、営業資料としても機能します。
営業支援の一環として、カタログや技術資料のダウンロード導線も有効です。
採用・ブランディングにも影響
企業のWebサイトは、取引先だけでなく求職者にも見られています。特に若手やエンジニア志望者は企業サイトで「何をやっている会社か」「技術的に面白そうか」「社風は合いそうか」を確認します。
採用ページの未整備や更新停止は、企業イメージを下げるリスクがあります。社員紹介やビジョンの言語化など、企業の“らしさ”を伝える工夫が求められます。
BtoB企業サイトの「成果」とは何か?
BtoBサイトの目的は「問い合わせ」だけではなく、将来的な商談に向けた関係性づくりです。具体的なコンバージョン例としては、以下が挙げられます。
- 製品やサービスについての問い合わせ
- 会社案内・カタログのダウンロード
- 導入事例や技術資料の閲覧申し込み
- 展示会やセミナーの参加登録
- メルマガ登録、SNSフォロー
- 採用エントリー
これらの行動を自然に促す設計が成果を生む鍵となります。
成果を出すための設計ポイント5つ
ターゲットの「検討プロセス」に沿った導線
BtoBでは「情報収集段階」「比較検討段階」「決裁準備段階」など、訪問者のフェーズが分かれています。
各段階に合った情報と導線を配置することで、検討を前に進めるサイト設計が可能になります。
たとえば、初回訪問者には課題別の解説記事→製品紹介→導入事例→資料請求という流れが効果的です。情報の網羅性と回遊性がカギとなります。
実績・事例コンテンツの充実
BtoBの意思決定はリスク回避志向が強いため、「他社の実績」が大きな安心材料になります。
業種別に分類した導入事例や、担当者インタビュー付きの事例、課題解決プロセスを物語形式でまとめたものなど、リアルなストーリーが共感を生みます。
クライアントの許可が得られない場合でも、「匿名事例+業種・課題・成果」で簡易事例を作ることで信頼構築につながります。
スマホ・タブレット対応(レスポンシブ設計)
スマホ非対応のサイトは、離脱率・直帰率が高くなります。特に決裁者層が移動中にスマホで閲覧するケースも多く、スマホでも見やすく、問い合わせしやすい設計が必須です。
フォーム入力の最適化(例:項目数の削減、ドロップダウンの簡素化)も、CV向上に直結します。
CTA(行動喚起)の配置と種類の多様化
「お問い合わせはこちら」だけではCVは増えません。温度感に応じたCTAの設置が必要です。
- コラム記事 → チェックリストDL・メルマガ登録
- サービス詳細 → カタログDL・導入相談
- 事例紹介 → 同業種向け導入事例を探す
画面右下の固定ボタンやスクロールに応じたCTA表示なども、ユーザー体験を損なわずに効果を高められます。
継続的な運用・改善体制の構築
Webサイトは公開して終わりではなく、公開後の運用が成果に直結します。
- Google AnalyticsなどでCV率や流入元を分析
- 営業チームとの連携でよくある質問をコンテンツ化
- アクセス数が多いがCVが少ないページを重点改善
週1~月1で簡単に振り返るだけでも、改善サイクルが回り始めます。制作会社との運用支援契約も検討する価値があります。
まとめ|BtoBこそ、Webサイトで差がつく時代
BtoB企業にとってWebサイトは、営業支援・採用・ブランディングなど多面的にビジネスを支える重要な存在です。
「名刺代わり」ではなく、戦略的に設計・運用することで、24時間働く“営業パートナー”として機能します。
放置された古いサイトでは、信頼性や競争力が損なわれるリスクもあります。今一度、サイトの目的・構成・導線を見直してみてはいかがでしょうか。
digrartでは、無料相談や簡易診断を実施しています。大阪でホームページ制作をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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