SEO内部対策診断|大阪で検索順位が上がらない原因を特定する「タグ・構造」の監査

「質の高い記事を増やしているのに、検索順位が上がらない」
「大阪 + 業種 で上位表示したいが、競合に勝てない」
Web担当者様からこのようなご相談をいただく際、サイトの中身(コンテンツ)を拝見すると素晴らしい内容であることが多々あります。では、なぜGoogleに評価されないのでしょうか。
その原因の多くは、「SEO内部対策(テクニカルSEO)」の不備にあります。
家づくりに例えるなら、どんなに高級な家具(コンテンツ)を揃えても、家の骨組み(HTML構造)が歪んでいれば住みにくいのと同じです。
一般的なSEOチェックリストを一通り実施しても順位が停滞している場合、より専門的な「構造の監査」が必要です。
本記事では、大阪でSEOコンサルティングを行うdigrartが、順位停滞のボトルネックを特定するための「タグ・構造」の監査ポイントを専門的な視点で解説します。
なぜ今、「タグと構造」の診断が重要なのか
昨今のSEOにおいて、コンテンツの質(E-E-A-T)が最重要であることは間違いありません。しかし、その前提として「検索エンジンがサイトの内容を正しく理解できる状態」になっていなければ、評価の土俵にすら立てません。
特に近年は、SGE(Googleの生成AI検索)やChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)への最適化(AIO/LLMO)が求められています。AIは人間のように画面を見るのではなく、ソースコード(HTML)を読み取って文脈を理解します。
つまり、タグや構造が論理的に記述されていないサイトは、今後ますます「AIに引用されない=検索結果に表示されない」リスクが高まるのです。
構造化データは、これからのSEOで重要となる「LLMO(大規模言語モデル最適化)」や「AIO(AI概要)」対策においても非常に重要な役割を果たします。詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事:AI時代を先取り!LLMOとAIOが検索順位を変える「裏側」と、即実践できる次世代SEO施策
プロが見るSEO内部診断:重要監査項目5選
私たちが実際にWebサイト診断を行う際、必ずチェックする技術的な項目の一部をご紹介します。無料の簡易チェックツールでは「OK」と出ても、プロの目視では「NG」となるケースが多い部分です。
1. 適切な見出しタグ(h1-h6)の階層構造
見出しタグは、本の「目次」にあたります。デザインの都合で、文字サイズを小さくするためにh2ではなくh4を使ったり、h1がページ内に複数存在していたりしませんか?
検索エンジンはhタグの階層を見て、トピックの親子関係を理解します。「h2(大見出し)」の中に「h3(中見出し)」が含まれるという論理構造が崩れていると、Googleは「この記事は何が重要なのか」を正しく把握できません。
2. metaタグとtitleタグのユニーク化
非常に多いミスが、全ページで同じdescriptionを設定している、またはタイトルタグが「会社名」だけになっているケースです。
特に「大阪」などの地域キーワードを狙う場合、各ページがどのエリアの、どのサービスについて言及しているかをtitleタグの左側(重要位置)に明記する必要があります。重複したmeta情報は、検索エンジンに対して「これらは同じ内容のページである」という誤ったシグナルを送る原因になります。
3. 正規化(Canonical)とURL構造
同じ内容のページが複数のURLでアクセスできる状態になっていませんか?
http://とhttps://の混在wwwのあり・なし- パラメータ付きURL(例:
?id=123)と静的URL
これらが統一(正規化)されていないと、被リンクの評価が分散し、SEOパワーが半減してしまいます。rel="canonical"タグが正しく設置され、Googleが認識している正規URLと一致しているかを監査する必要があります。
※サイトリニューアル時にこの設定をミスして順位を落とすケースも散見されます。
サイトリニューアル時に正規化やURL構造の設定をミスして順位を落とすケースは後を絶ちません。リニューアル前に必ず確認すべきポイントをまとめました。
関連記事:サイトリニューアルがSEOに与える影響とは?検索順位が下がるのを防ぐ方法
4. クロール制御(robots.txt / XMLサイトマップ)
「見てほしいページ」と「見なくていいページ」の指示は明確でしょうか?
問い合わせ完了画面や、質の低い自動生成ページなどがインデックスされると、サイト全体の質の評価(ドメインの評価)を下げる要因になります。noindexタグやrobots.txtを用いてクローラーの動きを制御し、重要なページにリソースを集中させる設計が必要です。
詳細な仕様については、Google検索セントラルの公式ドキュメントも参照すべき一次情報です。
参考:robots.txt の導入とガイド | Google 検索セントラル
5. 構造化データ(Schema Markup)の実装
AI検索時代において最も重要なのが「構造化データ」です。これはHTMLの中に「ここは住所です」「これは商品価格です」といった意味付けを行うタグのことです。
特に地域ビジネス(LocalBusiness)の構造化データを実装することで、Googleマップや検索結果において「大阪の会社である」という認識が強まり、地域を含む検索クエリでの露出が高まる傾向にあります。
構造化データの具体的な記述方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
検索エンジンに情報を正確に伝えるための「JSON-LD」の書き方や、具体的な記述例を知りたい方は、こちらの技術ガイドをご確認ください。
関連記事:【構造化データ】JSON-LDの書き方完全ガイド|検索結果に「よくある質問」や「求人情報」を表示させる技術
大阪の地域SEOにおける「内部構造」の重要性
「大阪 SEO」や「大阪 ホームページ制作」のような地域名を含むキーワードで上位を狙う場合、単に本文中に「大阪」という言葉を散りばめるだけでは不十分です。
内部対策の観点からは、以下のような構造設計が求められます。
- フッター情報の住所記述:画像ではなくテキストで記述し、クローラーが読み取れるようにする。
- エリア別ページの階層化:「サービス名/大阪」「サービス名/梅田」のように、ディレクトリ構造で親子関係を明確にする。
- 発リンクの関連性:大阪商工会議所や地域の公的機関など、エリアに関連性の高い外部サイトへの言及やリンクがあるか(信頼性の担保)。
これらが整備されて初めて、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても「この地域で信頼できる専門家」として認識されます。
「大阪 + 業種」などの地域検索で上位表示を目指すなら、内部対策と合わせてGoogleビジネスプロフィールの活用(MEO)が欠かせません。
関連記事:ローカルSEOとは?MEOとの違いや順位決定の仕組み、具体的な対策方法を解説
まとめ:順位が上がらない時は「足元」を見直そう
SEO内部対策は、一度設定すれば終わりではありません。サイトを運営し、ページを増やす過程で少しずつ構造に歪みが生じることがあります。
コンテンツの内容は素晴らしいのに順位がつかない場合、その原因の多くは今回ご紹介したような「タグの設定」や「インデックスの制御ミス」に隠れています。これらを修正するだけで、停滞していた順位が一気に改善することも珍しくありません。
まずは自社のサイトが「正しくGoogleに伝わる言葉(HTML)」で書かれているか、診断してみてはいかがでしょうか。
現状のサイト構造に不安がある方、テクニカルな内部診断をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。大阪のSEO専門家が詳細な監査を行います。
無料相談はこちらから
関連サービス:大阪のSEO対策・検索集客支援
この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
関連記事
-
コンテンツ量 vs コンテンツの質|増やしても効果が出ない理由
「記事をたくさん書けば検索順位が上がる」という考え方は、もはや単純には通用しません。かつては量を増やすことで検索エンジンへの露出を拡大できましたが、現在のGoo...
-
【構造化データ】JSON-LDの書き方完全ガイド|検索結果に「よくある質問」や「求人情報」を表示させる技術
「Googleの検索結果に、自社の『よくある質問』を表示させたい」 「求人ボックスやGoogleしごと検索に、採用情報を掲載したい」 これらを実現するために...
-
AI時代を先取り!LLMOとAIOが検索順位を変える「裏側」と、即実践できる次世代SEO施策
「Google検索で、AIが回答を自動生成するようになってからクリック率が下がった」 「ChatGPTなどのAIに、自社のサービスをおすすめしてもらうにはどう...
-
SEOの歴史を振り返る|アップデートが示した“本当に評価されるコンテンツ”とは
SEO(検索エンジン最適化)は、Web創成期から存在する施策です。当初は単に検索順位を上げるための技術競争が中心でしたが、時代とともにその本質は大きく変わってき...