SEO対策でよく聞くmeta keywordsについて考える
Googleがmeta keywordsを利用していないとブログで公開したのが2009年の7月21日。
あと2日で丁度10年になります。
参考:Official Google Webmaster Central Blog
しかし、未だにサイト制作の際にはmeta keywordsの入力や変更の指定が来ることが多いです。何故なんでしょう?
数年前に某大手SEO会社と契約したお客さんが内部対策の指示書を丸投げしてきた事がありますが、そこにもmeta keywordsを適正に書きましょうという指示がありました。
「意味無いよ」書いてるサイトも多いんですが、改めてkeywordsを入れる目的やメリット・デメリット等を調べてみました。
私の知らない素晴らしいメリットがあるかもしれない!
Google以外の検索エンジンを網羅!?
Googleがkeywordsを読まない事は有名ですが、今meta keywordsを書くのはGoogle以外の検索エンジンを意識しての事でしょうか。
日本国内で検索エンジンと言えばGoogle、Yahoo、Bing(マイクロソフトの検索エンジン)が有名ですね。
今YahooはGoogleの検索エンジンを利用しているのでkeywordsを読まないのは同じです。
ではBingではどうなのでしょうか。
結論として、Bingでもkeywords評価していません。
参考:BingBlogs
記事タイトルの「Blame The Meta Keyword Tag」を直訳すると「meta keywordsタグを非難する」です。
えらい怒ってはりますね。
Bingも意味なしとなると、それ以外の検索エンジン向けでしょうか。
それ以外となると私も知識が無くお手上げなので、国内における検索エンジンシェア率を調べてみました。
出典:statcounter

既に挙げた3つ以外はBaiduとDuckDuckGoとその他。
Baiduは百度という中国最大の検索エンジンです。
中国人が日本国内で利用した分が統計に上がっているのでしょうか?
DuckDuckGoはアメリカ発の「あなたを追跡しない検索エンジン」をキャッチコピーとしたプライバシー保護に特化した検索エンジンのようです。
私は知らなかったのですが、iPhone8からデフォルトで搭載されていて設定から既定の検索エンジンに登録できるようです。
シンプルで評判も良いとか。
https://duckduckgo.com/
BaiduとDuckDuckGoがmeta keywordsを利用しているかどうかは調べてもわかりませんでした。
ただその他と合わせても1%に満たないものはターゲットにしてもしょうがない。
Google以外の検索エンジンを意識してkeywordsを入れるのは無駄と言えそうですが、今後のDuckDuckGoや新検索エンジンの台頭があればワンチャンあるかも…という所ですかね。
ただちゃんと管理されたサイトなら3~5年でリニューアルされることが多いので、新興検索エンジンを意識しての事なら時代を先取りしすぎじゃないかと思いますが。
検索エンジン以外の有用性
検索エンジンに対しては効果が無いmeta keywordsですが、ちょっと見方を変えて検索エンジン以外でどういった有用性があるのかを考えてみたいと思います。
metaとして書くかどうかは置いておいて、そもそもキーワードの洗い出しというのはサイト制作では非常に重要です。
実際に作業の現場では完成したページのmeta keywordsを後で足す事もあるのですが、本来はライティングの前の段階でキーワードの選出を行い、それを盛り込みながら文章を作成することが望ましいわけです。
選出したキーワードをmeta keywordsに入れておけば、作業を担当する方は他の資料等を見なくてもそのページのキーワードがわかります。
サイトの更新作業は毎回同じ業者・同じ人が行うとは限りませんが、例えば文章の改定を行う場合などに、そのサイトの計画書等が無くてもmetaを参考にしながら書く事が出来るというわけです。
プログラムのコメントのような感じでしょうか。
他の資料に書くべきことをhtmlソース内に入れるのがメリットと呼ぶかどうかは置いといて、こういう使い方をするならより慎重にkeywordsを書く必要がありそうですね。
逆に入れない方が良い!?
こういう事を調べていてよく見かけるのは、keywordsを入れる事によるデメリットです。
そのあたりを考えてみましょう。
スパム判定を食らう可能性
多すぎるキーワードを詰め込んだり、ページ内容と乖離したキーワードを入れる事により検索エンジンにスパム判定をされてしまう恐れがあるのでやめた方が良いよという意見があります。
個人的には、検索エンジンが読んでないんならスパム判定も無いんじゃねーの?とこの意見には懐疑的です。
しかし、検索エンジンは基本的にテクニックにより順位を上げようとする行為を嫌い、その為に日々進化しています。
順位判定には使わなくても、「お!こいついらん事しとるな!」とスパム判定に使う事はゼロではないかもしれません。
他社にキーワードがばれる
meta keywordsはソースの表示で簡単に見れますので、同業他社に「このサイトはどのキーワードで上げようとしてるか」がばれる可能性があるという考え方です。
ただページ見ればそんなの大体わかるので、実際デメリットになっているかはちょっと微妙ですね。
面倒
検索エンジンが読んでないキーワードなんて考える時間無駄じゃないですか?という考え方。
ページ数にもよりますが、ページごとに考えていくのは結構大変です。
それを代理店が作業指示して制作会社が作業してアップして確認して…となるとさらに時間がかかります。
ただ、この「面倒」を逆に考えれば、入れた方が早いという場合もありそうです。
ほんの少し知識があって「meta keywordsってやつ入れた方が順位上がるんでしょ?」と言ってくるお客さんもいます。
そのお客さんに「今はこうなんですよ」と説明するより入れた方が早いという事ですね。
それがいいかどうかは置いといて…。
まとめ
結局、以下のように結論付けました。
メリット:検索対策としては無し。
デメリット:スパム的なのは念のためやめた方が良い。新たに考えるのは時間の無駄。
やはり個人的には必要ないと思います。
が、やはり昔からの慣習というか、なんとなくあると安心という方はこれからも尽きないような気がします。
SEOに強いサイト設計や順位上昇をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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