ECサイト制作・構築

Shopifyとmakeshopを徹底比較|選定基準は「デザイン自由度」vs「日本の商習慣」【2026年版】

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ECカート選定の決定版 Shopify vs makeshop 徹底比較 デザインか?商習慣か?

ECサイトを立ち上げる、あるいはリニューアルする際、多くの担当者様が直面する最大の悩み。それが「Shopify(ショッピファイ)とmakeshop(メイクショップ)、どちらを選ぶべきか」という問題です。

デザインの自由度と拡張性で選ばれやすい「Shopify」。日本の商習慣に合わせた標準機能が充実している「makeshop」。

どちらも優れたASPカートですが、得意領域は異なります。選定を誤ると「標準機能で足りず追加コストが発生する」「運用フローに合わず現場が回らない」といった問題が起きやすくなります。本記事では、要件に照らして判断できる比較軸を整理します。

私たちdigrart(ディグラート)は、「Shopify Partner(パートナー)」および「makeshop正規代理店」の両方に認定されており、フラットな立場で数多くの構築を支援してきました。事業の成長フェーズと運用現場の負荷を考慮した「判断基準」をプロの視点で解説します。

【この記事で分かること】
  • 選定の本質:拡張性とデザイン自由度(Shopify)か、日本の商習慣に強い標準機能(makeshop)かという判断基準。
  • 運用負荷の差:Shopifyのアプリ追加による月額肥大化と、標準機能で完結するmakeshopのトータルコストの考え方。
  • 判断の決め手:ギフト対応・複数配送・BtoBなど、日本国内ECの実務要件にどちらが適合するかのチェックポイント。

【結論】Shopifyとmakeshop、どちらを選ぶべきか?

両者の最大の違いは「デザイン自由度・拡張性(Shopify)」か「日本の商習慣に強い標準機能(makeshop)」かです。自社の販売形態・運用体制・必須機能を整理し、そのうえで選びましょう。日本国内向けのECサイトで、標準機能による効率的な運用を優先するならmakeshopが有力な候補になります。

以下のような基準で選定することをおすすめします。

Shopifyがおすすめな企業

  • ブランドの世界観を反映したオリジナリティの高いデザインを追求したい
  • 将来的に越境EC(海外販売)を最優先事項として視野に入れている
  • 必要な機能をアプリで取捨選択し、自社専用のシステム構成を構築したい
  • アプリのアップデートや外部ツールとの連携を柔軟に管理できる体制がある

データによる裏付け:W3Techsの利用統計(最終確認:2026年3月)では、Shopifyは世界的に広く採用されています。 参考:Usage statistics of Shopify for websites | W3Techs

makeshopがおすすめな企業

  • 「のし」「ギフト包装」「複数配送」など、日本の贈答文化への対応が必須である
  • 不明点を電話で即座に解消できる、手厚い日本語サポート体制を重視する
  • 追加アプリなしで、ポイント機能やBtoB(卸取引)向け機能を標準でフル活用したい
  • 基幹システムや既存の物流フローとの連携において、日本の商慣習に合わせた調整を最小限に抑えたい

国内向けECの実務において、標準機能でどこまで完結できるかは、初期の構築コストだけでなく、月々の運用工数やアプリ管理コストに直結します。国内商習慣への適合を優先する企業では、makeshopのほうが導入判断しやすいケースがあります。

国内の実績:makeshopは国内ECでの流通実績を強みとしており、日本の商慣習に最適化された機能が支持されています(最終確認:2026年3月)。 参考:makeshop 料金プラン詳細(流通額実績)

Shopify vs makeshop 比較一覧表

日本国内向けECで、ギフト対応・複数配送・BtoB・運用サポートまで含めて要件整理したい場合は、makeshop制作・構築の支援内容も判断材料になります。

ここまでの内容を、費用・機能・サポートの観点で一覧表に整理しました。実際の費用や運用負荷は、プラン・決済方法・導入するアプリによって変動するため、公式情報を基準とした概算としてご確認ください。

Shopifyとmakeshopの比較一覧(費用・機能・商習慣・サポート)

比較項目 Shopify makeshop
初期費用 0円 11,000円〜
月額費用 約$25〜(プランにより変動) 12,100円〜(プランにより変動)
販売手数料 決済方法・プランにより変動(Shopify Payments等) 0円(※別途、決済手数料は発生)
デザイン自由度 ◎(独自言語Liquid) ◯(クリエイターモード)
日本独自の商習慣 △〜○(アプリの選定・設定が必要) ◎(標準機能で網羅)
サポート体制 24/7 チャット中心(※通常プラン) 電話・メール・掲示板

最大の違いは「標準機能で回るならmakeshop、アプリ前提で最適化するならShopify」という構造にあります。特にサポート面では、電話で即座に相談できるmakeshopの体制は、運用担当者が少ない中小企業にとって大きな判断基準となります。

3つの視点で見る徹底比較:コストと運用のトレードオフ

中長期的な運用を見据え、「コスト」「デザイン」「商習慣への適合性」の3軸で比較します。

初期費用とランニングコストの構造

Shopifyは初期費用が不要で月額料金も安価に見えますが、これは「最小限の機能」の価格です。日本独自の配送設定や定期購入、高度なポイント機能を実装するには有料アプリの導入が前提となり、結果として月額コストが数万円単位で積み上がるケースが珍しくありません。

makeshopは初期費用と月額費用が必要ですが、販売手数料が0円である点が魅力です。また、多くの機能が「標準」で搭載されているため、外部アプリによる予期せぬ月額増加が起こりにくく、予算の見通しが立てやすい「安定運用」に適した構造といえます。

デザインの自由度とブランド構築

Shopifyは「Liquid」という言語を用いた自由度の高いカスタマイズが可能で、独自の世界観を細部まで構築できます。ブランド表現を重視し、オリジナリティで競合他社との差別化を図るならShopifyが優位です。

makeshopも「クリエイターモード」により自由度は向上しましたが、決済画面などの一部のコアな部分のカスタマイズには制限があります。ただし、その分システムとしての安定性が高く、デザイン表現と確実な動作のバランスを取った運用が可能です。

日本独自の商習慣への対応

ここが実務で最も差が出るポイントです。ギフト・のし・複数配送といった要件は、単なる表示機能ではなく、受注処理・帳票・出荷オペレーションまで多岐にわたるフローに影響します。

  • 贈答品対応: 「のし」の種類指定や複数お届け先指定は、makeshopでは標準機能です。Shopifyで実現するには、アプリの選定・設定に加え、日本の商習慣に合わせた運用整備を自社で行う必要があります。
  • 決済・物流連携: 国内の主要な決済サービスや配送業者との連携は、国内発祥のmakeshopの方が日本の実務フローに合わせやすい設計になっています。
  • 領収書・納品書: インボイス制度への対応や国内独自の帳票出力も、標準機能で完結できるmakeshopに分があります。

Shopifyでもアプリで対応可能ですが、アプリの管理コストや運用工数を許容して「柔軟性」を取るのか、標準機能で「運用の安定性」を取るのかを先に切り分けることが重要です。

💡 関連記事

国内ECの運用フローにどこまで合わせられるかを重視するなら、makeshopの詳細な機能確認が欠かせません。より踏み込んだ判断基準については以下の記事も参考にしてください。

関連記事:makeshopの導入判断の基準|料金・販売手数料・機能のチェックリスト

技術・拡張性の比較:運用のしやすさ

Shopify:拡張性は無限大。「アプリ」のエコシステム

Shopifyの強みは数千種類のアプリによる「攻めの拡張」です。トレンドに合わせて新しいマーケティング手法を試したい場合には最適ですが、アプリ同士の干渉や、英語ベースのドキュメント、アップデートによる仕様変更への対応といった、一定の保守スキルが求められます。

参考:Shopify API rate limits | Shopify Dev Docs

makeshop:困ったときの電話サポートと充実の初期機能

makeshopの強みは、最初から必要な機能が揃っており、運用リズムを崩しにくい点です。日本語での電話サポートは、専任のWeb担当者が少ない企業にとって大きな安心材料となります。また、BtoB(卸)機能などもパッケージされているため、要件定義段階での想定外の追加開発費用を抑えやすいメリットがあります。

自社に合うのはどっち?選定チェックリスト

自社の状況に合わせて、以下の項目で該当するものをチェックしてください。Yesが多いほうが、優先すべき候補になります。

  • 「のし」「ギフト包装」「複数配送」が主力商品に必須である ➡ makeshop
  • 既存の受注・出荷フローを大きく変えずに運用したい ➡ makeshop
  • 日本語の電話サポートを日常的に利用したい ➡ makeshop
  • 卸販売(BtoB)用の会員機能を標準で使いたい ➡ makeshop
  • アプリ追加やカスタム運用の管理工数を許容できる ➡ Shopify
  • ブランド独自の世界観をWeb上で最大限表現したい ➡ Shopify
  • 海外販売(越境EC)の優先度が極めて高い ➡ Shopify

よくある質問(FAQ)

Q1. 結局、どちらが安く運用できますか?

A. 月額費用だけでなく、アプリ費・運用工数・決済手数料のトータルで判断が必要です。小規模スタートで機能を絞るならShopifyが安価ですが、月商数百万円を超え、多くの有料アプリが必要になる場合は、販売手数料が0円のmakeshopのほうが利益率が高くなりやすい傾向にあります。

Q2. SEOに有利なのはどちらですか?

A. 基本的なSEO機能は両者とも備わっており、プラットフォームだけで検索順位の優劣が決まるわけではありません。実際には、カテゴリ設計、商品ページの情報量、内部リンク、運用更新の継続性など、サイト全体の設計と運用のほうが影響しやすいです。

Q3. ギフトECならどちらが向いていますか?

A. 日本国内のギフト需要(のし・ラッピング・複数配送)が主力なら、makeshopをおすすめします。Shopifyでもアプリで対応できますが、受注管理画面での帳票出力やステータス管理など、裏側の運用フローまで日本の商習慣に最適化されているmakeshopのほうが、実務上のミスを防ぎやすいためです。

Q4. 将来、越境ECを見据えるならどちらが良いですか?

A. 越境ECが事業の大きな柱になる予定であれば、Shopifyが有利です。多言語・多通貨対応のアプリや、Shopify Marketsといった国際販売向け機能が非常に充実しており、世界中のマーケットにスピーディーにアクセスできる設計になっているためです。

Q5. 決済と配送の連携はどちらがスムーズですか?

A. 国内の実務(ヤマト・佐川・郵便・国内向け後払い決済など)を前提とするなら、makeshopのほうが設計・連携ともにスムーズです。Shopifyでも対応可能ですが、配送業者との伝票連携や決済の審査などにおいて、アプリの介在や追加の設定が必要になるケースが多い傾向にあります。

まとめ:日本の商習慣を優先するならmakeshopが近道

Shopifyとmakeshopの選定基準は、プラットフォームの知名度ではなく「自社の運用フローと顧客が期待するおもてなしの形」にあります。ブランド表現を追求し、アプリで拡張していくスタイルを好むならShopifyですが、日本の商習慣に根ざした贈答対応やBtoB、手厚いサポートを求めるならmakeshopが最短距離になります。

プラットフォーム選びの失敗は、後のサイトリニューアルやデータ移行といった多大なコストとなって返ってきます。投資判断を誤らないためには、目先の月額費用だけでなく、将来のアプリ追加コストや運用現場の負荷まで含めた要件整理が必要です。

💡 関連記事
ECカート全体の比較軸から整理したい場合は、3サービス比較の記事も判断材料になります。
関連記事:Shopify・makeshop・BASE比較|料金・手数料・機能の違いと選び方

日本国内向けECで、標準機能と運用フローの整合性を重視する場合は、makeshop制作・構築の支援内容も判断材料になります。ギフト対応、複数配送、BtoB、サポート体制など、自社で外せない要件を整理したうえで選定を進めるのが安全です。

この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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