ECサイトの「独自ドメイン」はなぜ重要?モール出店との違いと資産価値(Shopify/makeshop対応)

「ECサイトを始めたいが、独自ドメインを取得する必要はあるのか?」
「Amazonや楽天に出店するのと、自社でドメインを取るのでは何が違うのか?」
これからEC事業を立ち上げる企業様から、このようなご相談をよくいただきます。結論から申し上げますと、長期的にビジネスを成長させたいなら「独自ドメイン」は必須です。
独自ドメインを持つことは、単にURLが短くなるだけではありません。Webサイトそのものが企業の「資産」となり、将来的な広告費の削減やブランドへの信頼蓄積に直結するからです。今回は、大阪で数多くのECサイト制作を手掛けるdigrartが、独自ドメインの重要性と資産価値について解説します。
独自ドメインとモール(共有ドメイン)の決定的な違い
まず、ECサイトにおける「独自ドメイン」と「モール型(共有ドメイン)」の違いを整理しましょう。これは、実店舗で例えるなら「自社ビルを持つ」か「デパートのテナントに入る」かの違いに似ています。
所有権と資産性の比較
以下の表は、独自ドメイン(自社EC)とモール型ECサイトの特徴を比較したものです。
| 項目 | 独自ドメイン(自社EC) | モール型・共有ドメイン |
|---|---|---|
| URL例 | https://brand-name.com (シンプルで覚えやすい) |
https://mall.com/shop/brand-name (モールの配下になる) |
| 資産性(SEO) | 自社に蓄積される 運用の長さだけ評価が上がる |
モールに蓄積される 退店すると評価はゼロになる |
| 信頼性 | 高い(公式サイトとして認知) | 普通(モールの一店舗として認知) |
| 移転・リニューアル | ドメインそのまま移転可能 顧客もSEO評価も引き継げる |
引き継ぎ不可 URLが変わるためゼロから集客 |
※一般的な傾向としての比較です。詳細は各プラットフォームの仕様をご確認ください。
「場所借り」か「自社保有」か
モール型(共有ドメイン)のリスク
Amazonや楽天などのモールは、圧倒的な集客力が魅力ですが、そのURLはあくまで「モール所有の土地」です。どれだけ売上を上げても、Googleからの評価(検索順位)はモール自体のドメインに蓄積されます。また、万が一のアカウント停止やモールの規約変更があった場合、ビジネスの基盤を失うリスクがあります。
独自ドメイン(自社EC)の強み
一方、独自ドメインは「自社の土地」です。最初は集客に努力が必要ですが、ブログを書いたり商品を増やしたりするたびに、ドメインパワー(サイトの強さ)が自社に蓄積されていきます。将来的には指名検索(ブランド名での検索)が増え、広告費をかけずに集客できる体制が整います。
独自ドメインが「資産」になる3つの理由
なぜプロのマーケターは「独自ドメイン」を強く推奨するのでしょうか。その理由は、SEO、ブランディング、そしてリスクヘッジの観点で明確なメリットがあるからです。
1. SEO評価(検索順位)の蓄積と維持
Googleなどの検索エンジンは、「ドメインの運用歴」や「被リンク(他サイトからの紹介)」を評価基準の一つとしています。
- ドメインエイジ(運用年数):長く運営しているドメインほど信頼される傾向がある。
- システム移行が可能:例えば「BASE」から「Shopify」へカートシステムを乗り換える際も、独自ドメインならURLを変えずに済みます。これまで積み上げたSEO評価をそのまま引き継げる点は、長期的なビジネスにおいて最大のメリットです。
2. ブランディングと信頼性の向上
独自ドメインは、顧客に対する「本気度」の証明でもあります。
メールアドレスの信頼性
取引先や顧客とのやり取りで、フリーメール(gmail.comなど)やプロバイダメールを使っていませんか?独自ドメインを取得すれば、info@brand-name.com のようなメールアドレスを発行でき、企業としての信頼感が大きく向上します。
リピート率への影響
「楽天で買った」ではなく「〇〇(ブランド名)で買った」と記憶してもらうためには、独自のURLと世界観が必要です。独自ドメインは脱モール・自社ブランディングの第一歩となります。
Shopifyやmakeshopでの独自ドメイン活用
現在、主流のECカートシステムであるShopify(ショッピファイ)やmakeshop(メイクショップ)も、当然ながら独自ドメインでの運用を推奨しています。弊社digrartは、Shopifyパートナーおよびmakeshop認定パートナーとして両プラットフォームでの構築実績がございますが、どちらのカートを選ぶにしても、独自ドメインの取得は強くおすすめしています。
Shopify(ショッピファイ)の場合
Shopifyはデフォルトで myshopify.com という共有ドメインが付与されますが、本番公開時には必ず独自ドメインを接続するのが一般的です。
- 設定の容易さ:管理画面からドメインを購入・接続する機能があり、技術的な知識が少なくても設定可能です。
- 世界標準:海外販売(越境EC)を視野に入れる場合、
.comなどの独自ドメインは必須の信頼要素となります。
makeshop(メイクショップ)の場合
国内大手のmakeshopも、独自ドメインの取得・設定をフルサポートしています。
- 常時SSL対応:独自ドメイン全体をHTTPS化(暗号化)する機能が標準で備わっており、セキュリティ面でも安心です。
- SEO設定の強さ:makeshopはSEO設定項目が細かく、独自ドメインとの相乗効果で検索順位の上昇を狙いやすい設計になっています。
独自ドメインが使える代表的な2大カート、Shopifyとmakeshopを徹底比較しました。
関連記事:Shopifyとmakeshopの徹底比較|「デザイン自由度」と「日本独自の商習慣」どっちを優先する?
まとめ
ECサイトにおける独自ドメインは、単なるURLの違いではなく、ビジネスの「資産」を自社に積み上げるための重要な土台です。
- 資産性:SEO評価やドメインパワーが自社に蓄積される。
- 安全性:プラットフォームの都合に左右されず、将来の移転もスムーズ。
- 信頼性:ブランドとしての認知を高め、指名買いを促進する。
ドメイン費用(年間数千円程度)を惜しんで共有ドメインを使うことは、長期的に見て大きな機会損失となります。これからECサイトを構築される方は、ぜひ最初から独自ドメインでの運用をご検討ください。
大阪でECサイトの構築やリニューアルをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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