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WordPressのセキュリティは危険?企業が導入前に知るべき脆弱性対策と保守サポート

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導入前の不安を解消 WordPressのセキュリティ対策 脆弱性を防ぐ保守と運用

「WordPress(ワードプレス)はセキュリティが弱いと聞いた」
「企業サイトでWordPressを使うのはリスクがあるのではないか?」

大阪で企業のWeb担当者様と商談をしていると、このようなご質問をいただくことが多々あります。
結論から申し上げますと、WordPressというシステム自体が「危険」なわけではありません。

しかし、「世界で最も使われているCMS」である以上、攻撃者の標的になりやすいのも事実です。
重要なのは、リスクの正体を正しく理解し、適切な「鍵」をかけることです。
本記事では、WordPressが狙われる理由と、企業サイトとして必須となる脆弱性対策・保守管理について解説します。

なぜ「WordPressは危険」と言われるのか?

WordPressがサイバー攻撃の標的になりやすい理由は、システムの欠陥ではなく、その「圧倒的なシェア」と「オープンソース」という性質にあります。

1. 圧倒的なシェアによる「攻撃効率」の良さ

WordPressは世界の全Webサイトの約43%で使用されています。
攻撃者(ハッカー)の視点に立つと、シェアの低い独自のCMSを解析して攻撃するよりも、WordPressに見つかった1つの脆弱性を攻撃する方が、世界中の何万・何億というサイトを一斉に攻撃できるため「効率が良い」のです。

空き巣が「特殊な鍵の家」よりも「ありふれた鍵の家」の開け方を研究するのと同じ理屈です。

参照元:Usage statistics of WordPress | W3Techs

2. 誰でもコードが見られる「オープンソース」

WordPressはプログラムの設計図(ソースコード)が一般公開されています。
これは「機能改善が早い」というメリットがある反面、悪意のある人間が「どこにセキュリティホール(抜け穴)があるか」を研究しやすいというデメリットも併せ持っています。

💡 CMSの選定に迷ったら
セキュリティ重視で「Movable Type」と比較検討されることが多いですが、それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぶことが重要です。
関連記事:WordPress vs Movable Type 徹底比較|企業サイト導入における「正解」の選び方

企業サイトが被害に遭う主な原因と対策

実際に被害に遭うケースのほとんどは、適切な管理がされていれば防げるものです。
代表的な脆弱性と、その対策について解説します。

1. 本体・プラグインの「更新放置」

最も多い原因です。WordPress本体やプラグインに脆弱性が見つかると、開発者はすぐに修正版(アップデート)を配布します。
しかし、サイト管理者がアップデートを放置していると、その古いバージョンに残った穴を突かれて侵入されます。

【対策】
常に最新バージョンにアップデートする運用体制を整えることが、最強の防御策です。

2. ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)

管理画面のログインページに対し、パスワードを機械的に何通りも試して無理やり突破する攻撃です。
ユーザー名が「admin」のままだったり、パスワードが「123456」など単純なものだと、数秒で突破されます。

【対策】
「SiteGuard WP Plugin」などのセキュリティプラグインを導入し、ログインURLを変更したり、画像認証を追加したりして、機械的な攻撃をシャットアウトします。

💡 セキュリティプラグインの導入
攻撃を防ぐための具体的なプラグイン(SiteGuardなど)や、万が一のためのバックアッププラグインについては、以下の記事で紹介しています。
関連記事:WordPressでよく使うおすすめプラグイン12選

3. SQLインジェクション・XSS(クロスサイトスクリプティング)

お問い合わせフォームなどの入力欄に不正なプログラムを送信し、データベースの情報を盗んだり、サイトを改ざんしたりする攻撃です。

【対策】
サーバー側で「WAF(Web Application Firewall)」を導入します。
WAFは、Webサイトへの通信を監視し、攻撃と思われるパターンを検知してブロックする「防波堤」の役割を果たします。

「作って終わり」は危険!保守・運用サポートの重要性

WordPressのセキュリティ対策において最も重要なのは、構築時の設定ではなく、公開後の「継続的なメンテナンス」です。

なぜプロの保守が必要なのか?

「アップデートボタンを押すだけなら自社でもできる」と思われるかもしれません。
しかし、WordPress本体やプラグインのアップデートは、稀にサイトの表示崩れや機能不全(画面が真っ白になる等)を引き起こすリスクがあります。

制作会社の保守サポートでは、以下のような対応を行います。

  • 検証環境での事前テスト: 本番環境で更新する前に、テスト環境で不具合が出ないか確認する。
  • 定期バックアップ: 万が一改ざんされた場合でも、すぐに正常な状態に復旧できるデータを確保する。
  • 死活監視: サイトがダウンしていないか、24時間365日監視する。

セキュリティリスクを最小限に抑え、安心して本業に集中するためには、専門家による「守り」の体制が不可欠です。

まとめ:セキュリティは「コスト」ではなく「保険」

WordPressは、適切に管理さえしていれば、コストパフォーマンスと機能性に優れた最高のCMSです。
「セキュリティが怖いから使わない」のではなく、「セキュリティ対策(保守費用)を予算に組み込んで安全に使う」のが、現代のWeb活用の正解と言えます。

Webサイトが改ざんされれば、顧客の信頼を一瞬で失います。
そうなる前に、自社の運用体制が十分かどうか、一度見直してみることをお勧めします。

WordPressのセキュリティ対策や、サイト公開後の保守管理・運用代行をご検討の方は、ぜひ一度digrartへご相談ください。
安全なサーバー環境の構築から日々のアップデート代行まで、貴社のWebサイトを堅牢にお守りします。
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関連サービス:大阪のCMS構築・WordPress導入支援
関連サービス:大阪のホームページ運用代行・更新保守

この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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