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LP構成の作り方とテンプレート|成果を出す8要素・フレームワーク・設計手順

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LP構成の作り方|成果が出るランディングページ構成テンプレートと設計手順

ランディングページ(LP)の成果は、デザインよりも「構成」で大きく左右されます。どれほど洗練されたビジュアルでも、情報の伝え順が読者の心理に合っていなければ離脱されてしまいます。逆に、根拠のある構成さえ固まれば、シンプルなデザインでも高いコンバージョン率を実現できます。

本記事では、LP構成の基本テンプレートと設計手順を実務目線で解説します。マーケティングフレームワーク(AIDMA・新PASONA)の活用法、BtoB・BtoCによる違い、そして成果が出ない典型的なNGパターンまでをまとめました。LP制作を担当する方の判断材料としてご活用ください。

【この記事で分かること】
  • LP構成テンプレートの全体像:ファーストビューからCTAまで8要素の「なぜその順番なのか」という設計根拠を解説します。
  • LP構成の設計4ステップとフレームワーク:ターゲット設定からワイヤーフレーム完成まで、AIDMA・新PASONAを交えた実践的な手順を紹介します。
  • BtoB・BtoCの違いと失敗パターン:商材・ターゲットによって変わる構成の注意点と、成果が出ないLPに共通するNGパターンを整理しました。

LP構成とは

LP構成とは、ユーザーにどの順番で情報を届け、最終的なアクション(購入・問い合わせ・資料請求など)へ誘導するかという「情報の設計図」のことです。この構成を視覚化したものが「ワイヤーフレーム」と呼ばれます。

LPは通常のWebサイトと異なり、ユーザーが上から下へ読み進めるだけで疑問を解消し、納得感を得て行動に至らなければなりません。そのためには、論理的かつ心理的な順序でメッセージを配置する「構成力」が不可欠です。

「いきなりデザインソフトを開く」のが失敗の典型です。構成なしにデザインや文章を作り始めると、後から大幅な修正が発生しコストと時間の無駄につながります。「なぜその順番で情報を伝えるのか」という設計根拠を先に固めることが、成果の出るLP制作の出発点です。

LP構成テンプレート:成果が出る8要素と心理フロー

以下の8要素は「興味づけ(FV)→課題の自覚(問題提起)→信頼形成(共感〜実績)→不安解消(FAQ)→行動(CTA)」という心理の流れを再現するための構成テンプレートです。この順序を崩すと、ユーザーが納得する前に売り込みに見えたり、行動したいタイミングでCTAが見当たらず離脱されやすくなります。

順序 要素名 設計理由・役割 具体的な掲載内容
1 ファーストビュー 3秒以内の興味付け キャッチコピー、メイン画像、権威付け(実績・受賞など)、CTAボタン
2 問題提起 課題の言語化 ユーザーが抱える悩みの提示、現状の不利益の指摘
3 共感 心理的距離の短縮 「その悩み、よくわかります」という寄り添い、背景への理解
4 解決策 解決の道筋提示 商品・サービスがどのように課題を解決するかの論理説明
5 商品説明 ベネフィットの理解 具体的な機能・特徴、それによって得られる変化(理想の未来)
6 実績・お客様の声 社会的証明と信頼 導入社数、数値データ、メディア掲載、お客様の声(Before/After)
7 よくある質問 最終的な不安払拭 料金、納期、契約形態、サポート体制などの懸念への回答
8 CTA 具体的な行動喚起 申し込み・資料請求・問い合わせへの明確な誘導

この8要素はベースとなる構成テンプレートです。商材・ターゲット・流入経路(広告・SEOなど)によって各要素の比重や順序を調整することで、より精度の高いLPに仕上げられます。

LP構成の作り方:設計4ステップ

良いLP構成は「誰に」「何を」「どの順番で伝えるか」を明確にする設計プロセスから生まれます。広告やキャンペーン施策でLPを運用する場合は、公開後の計測・改善まで見据えた設計が重要です。LP制作を外部に依頼する際の確認ポイントや実績は、LP制作サービスのページで紹介しています。

ターゲット設定

「誰に届けるか」を具体的に定義するステップです。年齢・業種・役職といった属性だけでなく、「どんな状況で、どんな言葉に反応するか」というペルソナの深掘りが重要です。

たとえば「30代の中小企業の営業部長が、受注目標達成のためにリード獲得LPを検討している」というレベルまで具体化できると、メッセージの純度が上がります。ターゲットの輪郭が曖昧なまま構成を作ると、誰にも刺さらない「どの層向けか分からないLP」になりがちです。

検索意図分析

ユーザーがどのようなキーワードで検索してLPに流入するかを分析し、その背景にある「知りたいこと(Know)」「解決したいこと(Do)」を把握します。この意図と構成の整合性が取れていないと、訪問直後の離脱が増えます。

広告流入が主な場合は、検索意図よりも「広告クリエイティブとのメッセージ一致(メッセージマッチ)」が離脱率に直結します。広告で訴求した内容がLPのファーストビューにも反映されていることが基本条件です。

訴求軸設計

競合と比較したときの自社固有の強み(USP)を明確にし、構成全体の「背骨」となるメッセージを策定します。「速さで差別化するのか」「実績・信頼で差別化するのか」「価格帯で差別化するのか」というトレードオフを明示することで、全要素に一貫したメッセージが通ります。

訴求軸が複数になると「結局何が強みか分からないLP」になります。1本の軸に絞り、その他の要素はその軸を補強する役割に徹するのがおすすめです。

ワイヤーフレーム作成

ターゲット・意図・訴求軸が固まったら、情報の配置を視覚的に整理するワイヤーフレームを作成します。テキストだけでなく、図解の位置や画像のイメージも書き込むことで、デザイン段階での認識のズレを防げます。

ワイヤーフレームの段階で「なぜこの順番なのか」「なぜここにCTAを置くのか」を言語化できていると、デザイナー・コーダーとのやり取りがスムーズになるだけでなく、公開後の改善仮説も立てやすくなります。具体的なツールと作成手順はLPワイヤーフレームの作り方で詳しく解説しています。

LP構成に役立つフレームワーク

LP構成の設計には、マーケティングで長く使われてきたフレームワークを応用できます。8要素テンプレートが「何を置くか」を示すものなら、フレームワークは「どんな心理変化を狙うか」を整理するための視点です。代表的な2つを紹介します。

AIDMAの法則

AIDMAは「Attention(注意)→ Interest(興味)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)」の頭文字を取ったフレームワークです。消費者が商品・サービスを認知してから購買に至るまでの心理プロセスをモデル化しています。

LP構成に当てはめると、ファーストビューでAttentionを掴み、問題提起・共感でInterestとDesireを高め、実績・お客様の声でMemoryに定着させ、CTAでActionへ導く流れになります。BtoC(一般消費者向け)のLPで特に有効なフレームワークです。Desireをしっかり高める前にActionを促すと押し売りに見えるため、心理ステップを飛ばさないことが重要です。

新PASONAの法則

新PASONAは「Problem(問題)→ Affinity(親近感)→ Solution(解決策)→ Offer(提案)→ Narrow down(絞込)→ Action(行動)」の構造を持つフレームワークで、コピーライター・神田昌典氏が提唱しました。

AIDMAが認知から購買までの大きな流れを整理するのに対し、新PASONAはLPのボディ部分の構成指針として使いやすいのが特徴です。特に「Affinity(親近感・共感)」を問題提起の直後に配置する点が独自で、「この会社は自分の悩みを分かってくれている」という信頼感を早期に醸成できます。「Narrow down(絞込)」は「今すぐ行動すべき理由」を示す要素で、期間限定・先着枠などのオファーと組み合わせると効果的です。

BtoBとBtoCでLP構成はどう変わる?

8要素のテンプレートは汎用的ですが、BtoB(企業向け)とBtoC(一般消費者向け)では各要素の比重や伝え方が変わります。どちらを対象にするかによって構成の最適解が異なるため、設計段階での意識が重要です。

✅ 実務ポイント
BtoC LP:「消費」として感情的に決断させる設計が基本です。ファーストビューのビジュアルインパクトを高め、CTAは「今すぐ購入・申し込む」を促すシンプルな誘導が有効です。衝動的な購買決定が起きやすいため、読み進めやすいテンポと、ページ中間にも複数CTAを設置するのがおすすめです。
BtoB LP:「投資」として論理的に合理化させる設計が求められます。社内稟議を通すための根拠(導入社数・ROI・費用対効果の目安)と、複数の意思決定者が納得できる説明が必要です。一度で購買決定されることはほぼないため、「まず資料請求・問い合わせ」という段階的なCTA(リード獲得型)が現実的です。

BtoB向けにLPを制作する際は、ペルソナが「担当者」か「決裁者」かによっても伝え方が変わります。担当者向けなら「比較しやすい情報整理」、決裁者向けなら「費用対効果とリスクの明示」を重視するのがおすすめです。

成果が出ないLP構成の典型パターン

多くのLPに共通する成果が出ない構造的な問題として、以下の3パターンが挙げられます。自社のLPに当てはまっていないか確認してみてください。

商品説明から始まるLP:ユーザーの悩みに寄り添う前に「売り」が前面に出ると、心理的抵抗を生みます。「自分に関係ある話だ」と感じさせる問題提起を先に置き、信頼を獲得してから商品説明に移るのが基本の順序です。

CTAがページ下部にしかない:読み進める中で「申し込もう」と思った瞬間にCTAが見つからないと、ユーザーはページを閉じてしまいます。ファーストビュー・ボディの中間・クロージングの3か所にCTAを分散させるのが有効です。

ベネフィットが弱い:機能の説明に終始し、「この商品を使うと自分の生活・業務がどう良くなるか」という未来像が描けていないパターンです。機能(Feature)ではなく、それによって得られる変化(Benefit)を伝えることが、コンバージョンへの直接的な動機になります。

これらのパターンは、リリース後にABテストで一つずつ改善できます。ファーストビューのキャッチコピー・CTAの文言・問題提起の内容などを要素ごとに検証し、データを根拠に構成を最適化していく「LPO(ランディングページ最適化)」のプロセスを最初から設計に組み込んでおくと、公開後のPDCAが回しやすくなります。

まとめ:設計根拠のある構成が成果を生む

LP制作の成否は、デザインに入る前の「構成設計」の質で大きく変わります。8要素の構成テンプレートを土台にしつつ、AIDMA・新PASONAのフレームワークでユーザーの心理フローを整理し、BtoB/BtoCの特性に合わせた訴求設計をすることで、コンバージョンにつながるLPが完成します。

「なぜその順番で情報を伝えるのか」という設計根拠を言語化できていると、デザイン・コーディングの方向性がブレず、公開後の改善施策も立てやすくなります。

LP制作を外部に依頼する際は、構成設計の段階で「誰の、どんな課題を、どの順番で解決するか」「CTAをどこに置き、なぜそこで促すのか」まで説明できる制作会社かどうかを確認すると、成果の再現性を判断しやすくなります。LP制作サービスの詳細はページでご確認ください。

この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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