LPの「中身」は何を書く?成果が出る構成案・ワイヤーフレームの作り方と8つの鉄板要素

「LPを作ることになったけど、どんな文章をどの順番で載せればいいの?」
「いきなりデザインから作り始めてしまって、途中で行き詰まった…」
LP制作において、デザイン作業に入る前に最も重要な工程が「構成案(ワイヤーフレーム)」の作成です。
家づくりに例えるなら「設計図」にあたるもので、ここがしっかりしていないと、どんなに美しいデザインで作っても、ユーザーの心に響かず成果(コンバージョン)には繋がりません。
本記事では、デザインの前段階である「成果が出るLPの鉄板構成(中身)」と、各要素の配置ロジックについて解説します。
これさえ押さえておけば、誰でも「売れるLPの設計図」が描けるようになります。
【保存版】LP構成の鉄板「8つの要素」一覧
まずは全体像を把握しましょう。商材やターゲットによって微調整は必要ですが、成果が出るLPには共通して以下の8つの要素が含まれています。
この順番通りに情報を組み立てるのが、最も王道で失敗の少ない構成パターンです。
| 順序 | 要素名(セクション) | 役割(ユーザー心理) | 具体的な掲載内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー (FV) |
興味付け 「私に関係がある」 |
キャッチコピー、メイン画像、No.1実績等の権威付け、CTAボタン |
| 2 | 共感・問題提起 (Problem) |
自分事化 「私の悩みがわかってる」 |
「こんなお悩みありませんか?」という問いかけ、共感シナリオ |
| 3 | 解決策・商品提示 (Solution) |
解決の提示 「これなら解決できそう」 |
商品の特徴、ベネフィット(利用後の未来)の提示 |
| 4 | 証拠・根拠 (Evidence) |
信頼獲得 「本当かな?(疑い)」 |
成分、特許技術、開発秘話、データ、専門家の監修 |
| 5 | 信頼・実績 (Trust) |
安心感 「騙されないかな?」 |
導入社数、メディア掲載実績、創業年数、会社概要 |
| 6 | お客様の声 (Voice) |
後押し 「みんなも使ってる」 |
ユーザーレビュー、Before/After、手書きのアンケート |
| 7 | Q&A (FAQ) |
不安払拭 「送料や解約は?」 |
よくある質問への回答、支払い方法、サポート体制 |
| 8 | クロージング (Offer) |
行動喚起 「今やらなきゃ損」 |
限定オファー、特典、保証制度、目立つCTAボタン |
なぜ「構成(ワイヤーフレーム)」が最重要なのか?
LPの目的は、訪問者を「購入」や「問い合わせ」というゴールまで導くことです。
しかし、ユーザーは基本的に「読みたくない・信じない・行動したくない」という心理状態にあります。
そのため、思いつきで情報を並べるのではなく、「興味を持たせ(つかみ)」「不安を取り除き(説得)」「背中を押す(クロージング)」という、人の感情が動く順序に沿って情報を配置する必要があります。
この論理的な流れを作る作業こそがワイヤーフレーム作成であり、LPの成否の9割を握っていると言っても過言ではありません。
構成(骨組み)が決まったら、次はデザイン(肉付け)です。売れるデザインのトレンドや視線誘導については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:売れるランディングページのデザイン特徴とは?成果を出すための構成とトレンド
絶対に外せない!各要素の配置解説
先ほどの8つの要素について、具体的に何をどう書けばいいのか、ポイントを解説します。
① ファーストビュー(FV):結論とベネフィット
最上部です。「これは何の商品で、自分にどんなメリットがあるのか」を3秒以内に伝えます。
キャッチコピー、メイン画像、権威付け(No.1実績など)、そしてCTAボタンを配置します。
② 共感・問題提起(悩み):自分事化させる
「こんなお悩みありませんか?」と問いかけ、ユーザーが抱えている課題を言語化します。
「あ、これは私のことだ」と思わせることで、その後の解決策を真剣に読んでもらう準備をさせます。
③ 解決策・商品提示(Solution):悩みの答え
先ほどの悩みを、自社の商品・サービスがどのように解決するかを提示します。
商品の特徴だけでなく、「使うとどうなるか(ベネフィット)」をイメージできる画像や図解を用いるのがポイントです。
④ 証拠・根拠(Evidence):なぜ解決できるのか
「本当に効果があるの?」という疑いを晴らします。
「独自の成分」「特許技術」「専門家の監修」など、客観的な事実やデータを提示して説得力を高めます。
⑤ 信頼・実績(Trust):失敗したくない心理への配慮
「この会社から買っても大丈夫か?」という不安を払拭します。
「導入実績〇〇社」「メディア掲載」「創業〇〇年の歴史」などをアピールします。
⑥ お客様の声(Voice):第三者の評価
実際に利用した人の感想は、企業側の言葉よりも強く響きます。
年齢や属性、Before/Afterの状態がわかる具体的な感想(顔写真付き推奨)を掲載し、疑似体験を促します。
⑦ Q&A・よくある質問:最後の懸念払拭
申し込み直前に浮かぶ「送料は?」「解約できる?」「支払い方法は?」といった細かい疑問に先回りして答えます。
ここで疑問が残ると、ユーザーは調べるために離脱してしまいます。
⑧ クロージング(Offer):今すぐやる理由
最後に「今申し込まないと損だ」と思わせ、行動を促します。
「期間限定キャンペーン」「数量限定」「初回割引」などのオファー(特典)を提示し、強力なCTAボタンでゴールさせます。
構成作成に役立つフレームワーク「PASONA」
上記の流れをより体系的に理解するために、マーケティングで有名な「PASONA(パソナ)の法則」を知っておくと便利です。
- Problem(問題):問題を指摘し、潜在的な悩みに気づかせる
- Affinity(親近感):悩みに寄り添い、共感する
- Solution(解決策):解決する方法や商品を提示する
- Offer(提案):具体的な特典や価格を提示する
- Narrowing down(絞り込み):対象者や期間を限定する
- Action(行動):行動を促す
この順番通りに情報を埋めていくだけで、論理的で説得力のあるLP構成(セールスレター)が出来上がります。
配置で成果が変わる!CTA(ボタン)のポイント
構成要素の中で最も重要なのが、コンバージョンボタン(CTA)です。
ワイヤーフレームを作る際は、以下の配置ルールを意識してください。
「サンドイッチ」配置にする
CTAはページの最後だけでなく、コンテンツの区切りごとに配置しましょう。
「悩みに共感した後」「商品の魅力を伝えた後」「実績を見せた後」など、ユーザーのテンションが上がったタイミングですぐに行動できるよう、複数箇所に設置するのが鉄則です。
マイクロコピーを添える
ボタンのすぐ近くに、「1分で完了」「無料」「強引な勧誘はありません」といった短いテキスト(マイクロコピー)を添えましょう。
クリックする瞬間の心理的ハードルを下げ、クリック率を高める効果があります。
まとめ:設計図があれば、デザインも運用も迷わない
魅力的なLPを作るためには、いきなりデザインソフトを開くのではなく、まずはメモ帳やPowerPointなどで「構成案(ワイヤーフレーム)」を練り上げることが成功への近道です。
「誰に、何を、どの順番で伝えるか」
この設計図さえしっかりしていれば、デザイナーへの指示も明確になり、公開後の改善(LPO)もしやすくなります。
「自社の商品に合った構成パターンが分からない」「プロに戦略的な設計から丸投げしたい」という方は、ぜひ一度digrartにご相談ください。
御社だけの「売れる構成」をご提案いたします。
無料相談・構成のご相談はこちらから
関連サービス:大阪のランディングページ(LP)制作
この記事を書いた人
digrart編集部
大阪市中央区のweb制作会社のメンバーが、Webサイト制作、ECサイト構築、SEO対策、Webコンサルティングの最新情報や実践的なハウツーをお届けします。初心者からプロまで役立つノウハウや業界トレンドを分かりやすく解説。web戦略の成功をサポートするための情報が満載です!
関連記事
-
LP制作依頼時に準備するものは?スムーズに進行するための「発注リスト7選」
「ランディングページ(LP)を作りたいけれど、制作会社に依頼する前に何を準備しておけばいいの?」 初めてLP制作を担当される方から、よくこのようなご相談をいた...
-
地域密着のWeb制作会社にLPを依頼するメリットとは?対面打ち合わせの重要性
リモートワークやオンライン会議が普及し、Web制作の依頼も全国どこへでも発注できる時代になりました。 しかし、ランディングページ(LP)制作のような「企業の売...
-
失敗しないLP制作会社の選び方!発注担当者が確認すべき5つのポイント
「LP(ランディングページ)を作りたいが、制作会社が多すぎてどこに頼めばいいかわからない」 「以前、安さで選んで失敗した経験がある…」 Web担当者様から、...
-
売れるランディングページのデザイン特徴とは?成果を出すための構成とトレンド
「LPのデザインをおしゃれにすれば、もっと商品が売れるはず」 そう考えて、見た目の美しさばかりを追求していませんか? 実は、ランディングページ(LP)において...