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「長いLP」と「短いLP」どっちが売れる?商材とターゲットに合わせた構成の正解

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CVRを最大化する構成の正解 長いLPvs短いLP どちらが売れる?商材×ターゲット別 判定マトリクス

「ランディングページ(LP)を作りたいけれど、構成は長い方がいいのか、短い方がいいのか?」

これは、Web担当者様や経営者様から非常によくいただくご相談の一つです。
「情報は多い方が親切だ」という意見もあれば、「スマホ時代に長い文章なんて読まれない」という意見もあり、どちらを信じるべきか迷ってしまうことも多いでしょう。

実は、この論争に万人に共通する「唯一の正解」はありません。
しかし、「あなたの商材とターゲットにとっての正解」は、明確なロジックで導き出すことができます。

本記事では、大阪で数多くのLP制作・Webマーケティング支援を手掛けてきたdigrartが、プロの視点から「売れるLPの長さ」を決める判断基準と、成果を出すための構成ポイントについて解説します。

「長いLP」対「短いLP」論争の結論

Webマーケティングの世界では長年議論されているテーマですが、結論から申し上げますと、「長さは『ユーザーの不安の量』で決まる」というのが真理です。

かつては「SEOのために長文が良い」「説得力を出すために長い方が良い」と言われた時代もありましたが、現在はユーザーの可処分時間が短くなり、タイムパフォーマンス(タイパ)が重視されています。そのため、「無意味に長いLP」は嫌われる傾向にあります。

しかし、だからといって「短ければいい」わけでもありません。ユーザーが申し込みボタンを押すまでに必要な情報が不足していれば、どれだけ短くて読みやすくても購入には至らないからです。

長さは「説得材料」の量に比例する

LPの役割は、ユーザーの「疑問」や「不安」を解消し、行動(CV)へ導くことです。

例えば、数百円のお菓子を買うのに、何千文字もの開発秘話や成分解説は(多くの人にとって)不要です。しかし、数百万円のリフォームやBtoBの基幹システム導入であれば、機能、価格、実績、アフターフォローまで詳細に確認しなければ、怖くて問い合わせできません。

つまり、「ユーザーが申し込みボタンを押す決断をするために、どれだけの説得材料が必要か」によって、適切な長さはおのずと決まってくるのです。

【判断基準】長いLPと短いLP、あなたの商材はどっち?

では、具体的にどのような商材が「長いLP」に向いていて、どのような商材が「短いLP」に向いているのでしょうか。主な判断基準は以下の4つです。

4つの軸で見る適性チェックリスト

判断軸 長いLPが向いている
(説得・教育型)
短いLPが向いている
(指名・衝動型)
価格・リスク 高額商材
(不動産、リフォーム、高級家電)
低単価・無料
(日用品、無料アプリ、資料請求)
商材の複雑さ 複雑・無形商材
(コンサル、SaaS、保険)
単純・明快
(アパレル、ゲーム、消耗品)
認知度 認知度が低い
(新商品、無名ブランド)
認知度が高い
(有名メーカー、指名検索流入)
緊急度 緊急度が低い
(じっくり検討したい)
緊急度が高い
(鍵開け、水漏れ修理)

※上記は一般的な傾向です。競合状況やターゲット属性により変動します。

長いLPが必要なケース(説得型)

  • BtoB商材や高額サービス:失敗したくない心理が働くため、信頼性(実績、会社概要、導入事例)や詳細なスペック説明が必須です。
  • 悩み深いコンプレックス商材:ダイエットや育毛など、ユーザーの悩みに寄り添い、「なぜ解決できるのか」という根拠(メカニズム)を丁寧に説明する必要があります。

短いLPで良いケース(直感型)

  • 指名検索(ブランド名検索):すでに買う気で来ているユーザーに対して、長々とした説明は「邪魔」になります。CTA(購入ボタン)への最短ルートを用意すべきです。
  • 緊急トラブル対応:「トイレが詰まった」「鍵をなくした」という状況で、悠長に社長の理念を読んでいる人はいません。すぐに電話できることが最優先です。

データで見る「売れるLP」の傾向と真実

感覚的な話だけでなく、データに基づいた客観的な事実も押さえておきましょう。海外のマーケティング調査や国内の傾向から、LP制作のヒントが見えてきます。

CVRと長さの関係性

一般的なLPのコンバージョン率(CVR)は、全業界平均で約2%〜6%と言われています。しかし、単純に「短いからCVRが高い」わけではありません。

一部の調査では、テキスト量が少ない(1,000語未満)ページの方が、テキスト過多のページよりもCVRが高いというデータもありますが、これは商材によります。
一方で、複雑な商材においては「長いLP」の方がリード獲得数が2倍以上になったという事例もあります。

重要なのは「長さ」そのものではなく、「必要な情報が過不足なく、適切なタイミングで提示されているか」です。

「長さ」よりも重要な2つの要素

長さ以上にCVRに直結する要素があります。それが「表示速度」と「動画」です。

読み込み速度

ページの表示が1秒遅れるごとに、CVRは数%〜7%低下すると言われています。
長いLPを作る場合、画像やスクリプトが増えて重くなりがちです。表示速度の最適化は必須条件です。

動画の活用

LPに動画を埋め込むことで、CVRが大幅に向上(最大80%増というデータも)することがあります。
特に長い文章を読むのが苦手なユーザーに対して、1分の動画で商品の魅力を伝えるのは非常に有効です。

※出典:Conversion Benchmark Report | Unbounce
※出典:How Video Can Enhance Your Landing Pages | HubSpot Blog (citing Eyeview)

大阪のユーザー心理を掴む「結論重視」×「信頼獲得」のLP構成

私たちdigrartは大阪を拠点に多くのLP制作を手掛けていますが、関西圏のターゲットを相手にする場合、特有の「勝ちパターン」があると感じています。

それは、「スピード(結論ファースト)」「納得感(信頼・お得感)」を高度に両立させる構成です。

1. ファーストビューで「自分に関係ある」と思わせる

大阪のユーザーは、ウェブサイトに対する判断がシビアでスピーディーです(合理性を重視する傾向があります)。
ファーストビュー(最初に表示される画面)で、「これは何のページか」「自分にどんなメリット(ベネフィット)があるか」が一瞬で伝わらなければ、すぐに離脱されます。

だらだらとした挨拶文は不要です。キャッチコピーで結論とメリットをズバリ提示しましょう。

2. 「安さ」への警戒心を解く、確かな信頼コンテンツ

一方で、大阪の商習慣としてコストパフォーマンスを重視する反面、「安かろう悪かろう」を極端に嫌う傾向もあります。
「安いけれど、品質は大丈夫か?」「うまい話には裏があるのではないか?」というリテラシーの高さを持っています。

そのため、いくらファーストビューで惹きつけても、ボディコピー(本文)でしっかりとした「証拠」や「実績」を見せないと、最終的なCVには至りません。

💡 構成に迷ったらこれを見る!
鉄板のLP構成要素を詳しく解説しています。
関連記事:LPの「中身」は何を書く?成果が出る構成案・ワイヤーフレームの作り方と8つの鉄板要素

まとめ:長さにこだわらず「伝わる」構成を

LPの長さに正解はありませんが、失敗するLPには共通点があります。
それは、「ターゲットを無視して、売り手の言いたいことだけを並べている(または省略している)」ことです。

「長いLP」と「短いLP」の議論の本質は、文字数調整ではありません。「ユーザーの心理変容に合わせた情報提供ができているか」という点に尽きます。

digrartでは、貴社の商材特性とターゲット心理を徹底的に分析し、「売れるための最適な長さと構成」をご提案します。
「今のLPが長すぎる気がする」「もっと簡潔に伝えるべきか悩んでいる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

商品購入やお問い合わせを最大化するLP制作をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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関連サービス:大阪のランディングページ(LP)制作

この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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