E-E-A-Tとは？SEOで重視される評価基準とサイトの信頼性を高める具体策

2022年に追加された新しい指標で、「コンテンツ作成者がそのトピックについての実体験を持っているか」を評価します。

例えば、「サッカーのルール」を解説するだけならAIでも書けます。
しかし、「サッカーの試合で実際にシュートを決めた時の感覚」や「初心者がリフティング練習でつまずきやすいポイント」は、経験者にしか書けません。

Googleは、調べれば出てくる一般的な情報よりも、こうした「独自の経験に基づいた一次情報」を高く評価するようになっています。

特定の分野に対する知識の深さや技術力を指します。
「何でも屋」のサイトよりも、特定のジャンルに特化したサイトの方が評価されやすい傾向にあります。

例えば、不動産会社であれば「大阪の不動産全般」を扱うよりも、「大阪市中央区のオフィス移転に特化したサイト」の方が、その分野における専門性は高いと判断されます。
サイト全体でテーマを統一し、網羅的に情報を発信することが重要です。

「誰が言っているか」「社会的に認められているか」という指標です。
同じ医療情報でも、匿名のブロガーが書く記事より、医師や病院が発信する記事の方が信用できます。

Web上での権威性は、以下のような要素で判断されます。

• 他サイトからの被リンク（特に公的機関や関連業界からのリンク）
• SNSや他メディアでの言及（サイテーション）
• 著者がその分野の専門家として認知されているか

Trust（信頼性）は、他の3要素（経験・専門性・権威性）の中心に位置する最も重要な概念です。
「このサイトの情報は正確か？」「運営者は誠実か？」「サイトのセキュリティは安全か？」といった点が評価されます。

どんなに専門的な記事でも、運営者情報が不明だったり、サイトがSSL化（https）されていなかったりすれば、Googleはこの指標を低く評価します。

YMYLとは、人々の「幸福、健康、経済的安定、安全性」に大きな影響を与える可能性のあるページを指します。

• 金融（投資、税金、ローンなど）
• 医療（病気、薬、メンタルヘルスなど）
• 法律（離婚、遺言、市民権など）
• ニュース（国際情勢、政治、災害情報など）

もし医療サイトに誤った情報が載っていたら、ユーザーの命に関わるかもしれません。
そのため、Googleはこれらの分野において、信頼性が低いサイト（どこの誰が書いたか分からないサイト）を検索結果の上位に表示しないように調整しています。

「誰が運営しているサイトなのか」を明確にすることは、信頼性の第一歩です。
会社概要ページを充実させるのはもちろん、ブログ記事には「この記事を書いた人」のプロフィールを掲載しましょう。

保有資格、経歴、実績などを詳細に書くことで、専門性と権威性をGoogleに伝えることができます。

Webサイトの通信を暗号化するSSL対応は、もはや必須条件です。
URLが「http://」のままだと、ブラウザに「保護されていない通信」と表示され、ユーザーに不安を与えます。
GoogleもHTTPSをランキングシグナルに使用しているため、まだ対応していない場合は早急な対応が必要です。

他サイトの情報をまとめただけの「こたつ記事」は評価されません。
自社で撮影した写真、お客様との対話、実際の施工事例、独自のアンケート結果など、「自社にしか出せない情報」をコンテンツに含めることが、Experience（経験）の評価を高める鍵となります。

情報は常に古くなります。特にYMYL領域では、古い法律や医療情報は害悪になりかねません。
記事の公開日だけでなく「最終更新日」を表示し、定期的に内容を見直して最新の状態に保つことが、サイトの信頼性（Trust）に繋がります。