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Shopifyのお気に入り機能とは?ウィッシュリストの設置方法と運用設計

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Shopifyのお気に入り機能とウィッシュリストの設置・運用設計

Shopifyストアを運営していると、「商品ページまで見てくれたのに、購入されないまま離脱してしまう」という場面に何度も出会います。その多くは、商品に魅力がなかったわけではなく、「気になったけれど、今すぐは買わない」というお客様です。こうしたお客様の「あとで買おう」という気持ちを受け止める仕組みが、ウィッシュリスト(お気に入り)機能です。

ところがShopifyには、この機能が標準では用意されていません。そのため、自分のストアにどう設置すればよいのか、設置したあとどう売上につなげればよいのか、迷っている運営者の方も多いはずです。この記事では、Shopifyのウィッシュリスト機能の役割と設置方法を整理したうえで、制作会社の視点から「導入して終わりにしない運用設計」までを解説します。

この記事で分かること

役割の違い
ウィッシュリストとカートは「あとで買う」と「今買う」で役割が異なり、取りこぼす客層も違います
設置の3つの方法
アプリ・カスタム実装・機能内蔵テーマの違いを、費用と工数の観点で比較できます
運用までの設計
「保存数」を売上に変える通知設計と、計測・在庫活用の考え方が分かります

Shopifyの「お気に入り(ウィッシュリスト)」機能とは

ウィッシュリスト(お気に入り)機能とは、お客様が気になった商品を「保存」しておき、後から見返せるようにする機能です。ハートアイコンやお気に入りボタンを押すだけで、商品がリストに追加され、再訪問したときにすぐ見つけられます。「ウィッシュリスト」「ほしいものリスト」「ブックマーク」などと呼ばれることもありますが、指している機能はほぼ同じです。

ウィッシュリストとカートの違い(「あとで買う」と「今買う」)

カートは「今、購入する」ための一時的な置き場です。一方でウィッシュリストは「今は買わないけれど、忘れたくない」商品をストックしておくための場所です。両者は似ているようで、受け止めているお客様の心理がまったく違います。

たとえばアパレルや雑貨、インテリアのように「複数の候補を比べてから決めたい」「給料日まで待ちたい」「家族と相談してから買いたい」といった検討期間がある商材では、いきなりカートに入れるお客様は多くありません。こうした「検討中」のお客様の受け皿がないと、せっかく商品を気に入ってもらっても、その接点はそのまま消えてしまいます。

Shopifyは標準ではウィッシュリスト非搭載という前提

注意したいのは、Shopifyには標準でお気に入り機能が組み込まれていない、という点です。カート機能は最初から備わっていますが、ウィッシュリストは自分で追加する必要があります。追加する方法は大きく分けて「アプリを導入する」「コードで独自に実装する(カスタム実装)」「お気に入り機能を内蔵したテーマを使う」の3つで、それぞれ費用や難易度が異なります。具体的な選び方は後半で整理します。

なぜ今、Shopifyにウィッシュリストが必要なのか|3つの課題

ウィッシュリスト機能は「あれば便利」という程度のものではなく、ECの売上に直結する具体的な課題を解決します。ここでは、お気に入り機能が解決する3つの課題を整理します。

課題1:気になった商品を見失い、再訪問しても買えない

お客様が「いいな」と思った商品でも、その場で購入しなければ、次に訪れたときに同じ商品へたどり着けないことがよくあります。商品数が多いストアほど、再検索の手間がかかり、「探すのが面倒」と感じた瞬間に離脱につながります。お気に入り機能があれば、保存した商品にワンクリックで戻れるため、再訪問からの購入をスムーズに後押しできます。

課題2:「今すぐは買わない」お客様の取りこぼし

カゴ落ち対策というと送料や決済の見直しが思い浮かびますが、それ以前の段階で「カートにすら入れずに離脱する」お客様が一定数います。購入意欲はあるのに「もう少し考えたい」というだけで接点が切れてしまうのは、もったいない取りこぼしです。お気に入り機能は、この「まだ買わない」層との接点を保ち、将来の購入機会を残す役割を担います。

課題3:リピート・ギフト需要・在庫判断への活用余地

お気に入り機能の価値は、再訪問の促進だけではありません。「定期的に買う商品をすぐ呼び出せる」ことはリピート購入を促し、「ほしいものリストとして家族や友人に共有する」使い方はギフト需要を後押しします。さらに、どの商品が多く保存されているかというデータは、注目されている商品を把握する手がかりになり、在庫管理やキャンペーン設計のヒントになります。

Shopifyにお気に入り機能を設置する3つの方法と費用感

ウィッシュリスト機能を追加する方法は、主に3つあります。それぞれ「導入の手軽さ」「カスタマイズの自由度」「費用」のバランスが異なるため、自社の体制に合った方法を選ぶことが大切です。

方法1:アプリを導入する(最短・低コスト)

もっとも手軽なのが、Shopify App Storeのウィッシュリストアプリを導入する方法です。多くはテーマエディタから設定でき、コードを書かずにお気に入りボタンを設置できます。無料プランを用意しているアプリもあり、初期費用を抑えてすぐに始められるのが利点です。一方で、デザインや機能はアプリの仕様に依存するため、細かな独自要件がある場合は事前に対応範囲を確認しておくのがおすすめです。日本語に対応したアプリを選ぶと、管理画面の操作やサポートで戸惑いにくくなります。

方法2:カスタム実装する(コードで独自開発する)

テーマのコード編集やメタフィールド、Storefront APIなどを組み合わせて、お気に入り機能を独自に実装する方法です。デザインも挙動も自由に作り込めるため、ブランドの世界観に完全に合わせたい場合や、特殊な要件がある場合に向いています。ただし実装は単純ではなく、たとえば未ログイン(ゲスト)のお客様の保存はブラウザのlocalStorage、ログイン後の保存はShopifyのCustomer Metafieldといったように、お客様の状態に応じてデータの持ち方を設計する必要があります。フロントエンドのUI開発・データ管理・ログイン連携など相応の技術力が求められ、実装後もShopifyの仕様変更やテーマ更新への追従が発生するため、社内にエンジニアがいない場合は保守の負担も見込んでおく必要があります。

方法3:お気に入り機能を内蔵したテーマを使う

一部の有料テーマは、最初からウィッシュリスト機能を備えています。テーマ選定の段階から決まっている場合は、追加アプリなしで設置できるのがメリットです。ただし、すでに運用中のストアでテーマだけを入れ替えるのは影響範囲が大きく、現実的でないこともあります。これから新規構築する、あるいはリニューアルを予定しているケースで検討するとよい選択肢です。

どれを選ぶ?判断の早見表

3つの方法を、導入の手軽さ・自由度・費用・向いているケースで整理すると、次のようになります。

方法 手軽さ 自由度 費用の目安 向いているケース
アプリ導入 高い(数分〜) 中(アプリ仕様の範囲) 無料〜月額数ドル〜数十ドル程度 すぐ始めたい/コストを抑えたい運営者
カスタム実装 低い(要開発) 高い(自由に設計) 開発・保守コストが発生 独自要件が強い/エンジニア体制がある
機能内蔵テーマ 中(テーマ選定時) 中(テーマ依存) テーマ購入費用 新規構築・リニューアル予定のストア

多くの中小規模のストアでは、まずアプリで手軽に始めて効果を確かめ、必要に応じて作り込みを検討する流れが現実的です。テーマのカスタマイズや独自実装まで踏み込みたい場合は、ShopifyによるEC構築の段階で要件を整理しておくと、後戻りの少ない設計になります。

制作会社の視点|導入前に確認したい3つの注意点

ウィッシュリスト機能は「設置すれば終わり」ではありません。導入前にいくつかの観点を確認しておくと、後から「思っていた挙動と違う」というトラブルを防げます。

テーマ干渉・表示速度・スマホでの見え方

お気に入りボタンは商品ページやコレクションページに表示されるため、テーマのレイアウトと干渉しないかを確認する必要があります。とくにスマートフォンでは、ボタンの位置やサイズによって押しにくくなったり、価格表示と重なったりすることがあります。また、機能を追加することで読み込みが重くならないか、表示速度への影響も見ておくと安心です。導入前にテスト環境で実際の見え方を確認しておくのがおすすめです。

会員ログインとゲストの扱い

見落とされがちなのが「ログインしていないお客様(ゲスト)でもお気に入りを使えるか」という点です。アカウント登録を必須にすると、その時点で離脱するお客様が出てしまいます。ゲストでも保存でき、ログイン後にデータを引き継げる仕組みであれば、初回訪問のお客様にもストレスなくお気に入りを使ってもらえます。導入するアプリや実装方式が、ゲストとログインユーザーの両方に対応しているかを確認しておきましょう。

「お気に入り経由の成果」を計測できるか

お気に入り機能を入れたら、必ず効果を測れるようにしておきたいところです。具体的には「お気に入り追加率(商品ページ訪問のうち何%が保存したか)」「お気に入り経由の購入率」を見ると、機能が売上にどう貢献しているかが分かります。計測の仕組みがないと、改善の判断材料が得られません。アプリ側に集計機能があるか、なければGA4などでイベントを計測できるかを設計段階で確認しておくと、導入後の振り返りがしやすくなります。

実務ポイント

ウィッシュリスト機能は「設置できたか」よりも「保存されたデータを使えているか」で成果が変わります。導入時に計測の設計まで決めておくと、後から「効果があったのか分からない」という事態を避けられます。

導入して終わりにしない|「保存」を売上に変える運用

お気に入りに保存してもらうことは、ゴールではなくスタートです。保存されたデータをきっかけに、お客様へ次の一歩を促す運用ができてこそ、ウィッシュリスト機能は売上に貢献します。

再入荷・セール・値下げの通知設計

保存された商品は、お客様が明確に関心を持っている商品です。だからこそ、「在庫が復活したとき」「セール対象になったとき」「値下げしたとき」に通知できれば、購入の後押しになります。メール配信やLINEなどと組み合わせ、お気に入り商品に動きがあったタイミングで知らせる導線を用意しておくと、再訪問から購入への流れが自然につくれます。通知を送りすぎると敬遠されるため、タイミングと頻度のバランスには配慮するのがおすすめです。

人気商品の可視化と、在庫・仕入れへの反映

お気に入り登録数は、「購入前に注目されている商品」を把握する指標として活用できます。多く保存されている商品は関心が高いと判断でき、在庫を厚めに確保したり、キャンペーンの主役に据えたりといった施策につなげられます。販売実績だけでなく「保存数」という検討段階のデータを持てることは、ウィッシュリスト機能ならではの価値です。

手軽に始めるなら|国内開発アプリ「OKINI!」という選択肢

「まずはアプリで手軽に始めたい」「日本語で安心して使いたい」という場合の選択肢として、digrartが自社開発しているShopify向けお気に入りアプリ「OKINI!」があります。テーマエディタからノーコードで設置でき、ハートアイコンやテキストボタンなどのスタイル、色やサイズをコードを書かずにカスタマイズできます。

Shopifyお気に入りアプリ「OKINI!」のウィッシュリスト機能イメージ(PC・スマートフォン表示)

特徴的なのは、ゲストとログインユーザーの両方に対応している点です。未ログインのお客様にはブラウザ内に保存し、ログイン後はクラウドへ自動で同期するため、PC・スマートフォン・タブレットをまたいでお気に入りを共有できます。さらに、ログイン時にゲストのデータを引き継ぐため、お客様が保存した商品を失う心配もありません。お気に入りの登録数はランキングとして可視化され、前述の「人気商品の把握」にもそのまま活用できます。料金は初期費用・月額無料のプランから始められ、必要に応じて上位プランへ移行できます。機能の詳細はお気に入りアプリ「OKINI!」の紹介ページで確認できます。

実際の導入例として、digrartが制作したアパレルブランドの制作実績(A.D.S.R.)でもOKINI!を活用しています。ストアのデザインに合わせてお気に入り機能を組み込んだ事例として、あわせてご覧いただけます。

まとめ|ウィッシュリストは「あとで買う」お客様を取りこぼさない仕組み

Shopifyのウィッシュリスト(お気に入り)機能は、「今は買わないけれど気になる」というお客様との接点を保ち、再訪問と購入につなげるための仕組みです。Shopifyには標準で搭載されていないため、アプリ・カスタム実装・機能内蔵テーマのいずれかで追加する必要があります。多くのストアでは、まずアプリで手軽に始めて効果を確かめる方法が現実的です。

そして何より大切なのは、設置して終わりにせず、「保存されたデータを通知や在庫施策に活かす運用」と「お気に入り経由の成果を測る計測」をセットで設計することです。これにより、お気に入り機能は単なる便利機能から、売上を支える施策へと変わります。手軽に試せるアプリから始めたい場合は、ゲスト対応・日本語サポートに対応したShopify向けウィッシュリストアプリ「OKINI!」もぜひご活用ください。Shopifyの構築やカスタマイズ全般については、お気軽にdigrartへお問い合わせください。

この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2010年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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