Shopifyサイズ表の設置方法|返品・サイズ不安を減らす設計

アパレルや雑貨をShopifyで販売していると、「思ったよりサイズが小さかった」「丈感が分からず買えなかった」といった声に悩まされていませんか。サイズが分かりにくい商品は、それだけで購入をためらう理由になり、返品やサイズに関する問い合わせの原因にもなります。
その対策の基本が、商品ページへのサイズ表(サイズチャート)の設置です。ただしShopifyにはサイズ表機能が標準で用意されておらず、どの方法でどう作ればよいか迷う方も多いはずです。この記事では、サイズ表設置の意義と4つの方法を整理したうえで、制作会社の視点から「越境EC対応」「表示速度」「運用設計」まで解説します。
この記事で分かること
- サイズ表の3つの効果
- サイズ不安による離脱の防止・返品の削減・問い合わせの削減という、3方向の効果が分かります
- 4つの設置方法
- 直接記載・メタフィールド・コード・アプリの違いを、費用・工数・商品別表示・単位切替で比較できます
- 越境ECと速度の注意点
- cm/inch切替の必要性と、アプリの実装方式が表示速度に与える影響、設置後の運用のコツが分かります
Shopifyの「サイズ表(サイズチャート)」とは|なぜ必要か
サイズ表(サイズチャート)とは、商品の各サイズの実寸(着丈・身幅・ウエストなど)を一覧にまとめ、お客様が自分に合うサイズを選べるようにする仕組みです。Shopifyではこの機能が標準で用意されていないため、自分で設置する必要があります。
サイズ表は単なる数値の表ではありません。置く場所と見せ方によって、購入率・返品率・サポート業務のすべてに関わってくる、ECの基本装備のひとつです。
サイズ表が解決する3つの課題(サイズ不安・返品・問い合わせ)
1つ目は、サイズ不安による離脱です。お客様は「自分に合うか分からない」と感じると、その場で購入をためらってページから離れてしまいます。実寸が分かれば、この「買わない理由」を取り除けます。
2つ目は、返品です。サイズが合わないことは、アパレルECで返品が起きる代表的な理由のひとつです。事前に正確な実寸を提示しておけば、サイズ違いによる返品を減らすことが期待できます。
3つ目は、問い合わせです。「Mサイズの着丈は?」「ウエストは何センチ?」といった質問は、サイズ表があれば、お客様自身がその場で確認できます。サイズ表は、離脱防止・返品削減・問い合わせ削減という3方向に効く施策です。
Shopifyは標準ではサイズ表機能を持たない
Shopifyには、商品ページにサイズ表を表示する専用機能が標準では用意されていません。そのため、商品説明欄に書き込む、メタフィールドで管理する、テーマのコードを編集する、アプリを使う、といったいずれかの方法で自分で追加することになります。
どの方法を選ぶかで、作りやすさ・管理のしやすさ・商品ごとの出し分け・越境EC対応に差が出ます。次の章で、4つの方法を具体的に比較します。
Shopifyにサイズ表を設置する4つの方法と費用感
Shopifyにサイズ表を設置する方法は、主に4つあります。それぞれ「手軽さ」「自由度」「費用」「商品別の出し分け」「単位切替(cm/inch)」が異なるため、運用イメージに合った方法を選ぶことが大切です。
方法1:商品説明やページに直接書く(手軽だが管理が大変)
商品説明欄や固定ページに、サイズ表を直接書き込む方法です。追加コストがかからず、すぐに用意できるのが利点です。
一方で、商品数が増えると管理が大変になります。サイズ仕様が変わるたびに各商品を個別に修正する必要があり、表記のばらつきや更新漏れも起きやすくなります。商品点数が少ないストア向きの方法です。
方法2:メタフィールドで作る(ノーコードだが設計が必要)
Shopifyのメタフィールド(商品ごとに追加情報を持たせる仕組み)を使い、サイズデータを構造的に管理する方法です。コードを書かずに、商品ごとのサイズ情報を整理して持てるのが利点です。
ただし、どの項目をどう持たせ、テーマ側でどう表示するかの設計が必要です。表として見やすく表示するにはテーマの対応も求められるため、ある程度の設定知識が前提になります。
方法3:テーマのコードを編集して実装する(自由度は高いが要コード)
テーマのLiquidやHTML/CSSを直接編集して、サイズ表を独自実装する方法です。デザインも表示位置も自由に作り込めるのが強みです。
一方で、相応の専門知識が必要です。実装後もテーマ更新やShopifyの仕様変更への追従が発生するため、社内にエンジニアがいない場合は保守の負担も見込んでおく必要があります。
方法4:サイズチャートアプリを使う(最短・商品別表示・単位切替)
Shopify App Storeのサイズチャートアプリを使う方法です。多くはテーマエディタから設定でき、コードを書かずに商品ページへサイズ表を設置できます。無料プランを用意するアプリもあり、手軽に始められます。
商品やコレクションごとの出し分け、cm/inchの単位切替、採寸ガイド画像の併載など、運用に必要な機能をまとめて備えていることが多いのも利点です。アプリによって実装方式や対応機能に差があるため、選定時は機能だけでなく後述の実装方式まで確認しておくのがおすすめです。
どれを選ぶ?判断の早見表
4つの方法を、手軽さ・自由度・費用・商品別の出し分け・単位切替で整理すると、次のようになります。
| 方法 | 手軽さ | 費用の目安 | 商品別の出し分け | cm/inch切替 |
|---|---|---|---|---|
| 商品説明に直接記載 | 高い | 無料 | 手作業で対応 | 手作業で記載 |
| メタフィールド | 中(設計が必要) | 無料 | 設計次第で可能 | 設計・実装が必要 |
| コード実装 | 低い(要開発) | 開発・保守コストが発生 | 自由に設計可能 | 自由に設計可能 |
| アプリ導入 | 高い(数分〜) | 無料〜月額数ドル程度 | アプリ機能で対応 | アプリ機能で対応 |
商品点数が少なければ直接記載でも始められますが、商品ごとの出し分けや単位切替まで考えると、アプリから始めるのが現実的なケースが多くなります。デザインの作り込みや独自要件まで踏み込みたい場合は、ShopifyによるEC構築の段階で要件を整理しておくと、後戻りの少ない設計になります。
見落としやすい「越境EC対応」と「表示速度」|アプリ選びの注意点
サイズ表アプリは「設置できるか」だけで選びがちですが、越境EC対応と表示速度も確認しておきたいポイントです。ここが、後から効いてくる差になります。
cm/inch(JP/US)の単位切替は越境ECで重要
海外のお客様に販売する場合、サイズの単位が課題になります。日本ではセンチメートルが一般的ですが、アメリカなどではインチ表記が標準です。cm表記だけのサイズ表では、海外のお客様がサイズ感をつかみにくくなります。
そのため、cm/inchをワンクリックで切り替えられる仕組みがあると、国内外どちらのお客様にも伝わりやすくなります。越境ECを視野に入れているなら、単位切替への対応はアプリ選びの重要な基準のひとつです。
外部サーバーから読み込む方式は表示速度(Core Web Vitals)に影響することがある
サイズ表アプリの中には、データをアプリ提供元の外部サーバーに保存し、表示のたびに読み込む方式のものもあります。この場合、実装や読み込みの条件によっては、表示のタイミングや、Googleが重視する表示速度の指標(Core Web Vitals)に影響する可能性があります。必ず遅くなるわけではありませんが、確認しておきたいポイントです。
一方、Shopifyの「メタオブジェクト」などストア内にデータを保存する方式は、外部通信が発生しないぶん表示速度への影響を抑えやすい傾向があります。導入前に、データの保存場所と読み込み方式をあわせて確認しておくと安心です。表示速度全般の考え方は、ECサイトの表示速度改善の記事でも解説しています。
スマホでの見やすさと採寸ガイドの有無
サイズ表は、スマートフォンで見られる機会が多いコンテンツです。列が多い表は画面からはみ出しやすいため、横スクロールやレイアウト調整でスマホでも読みやすく表示できるかを確認しておきましょう。
あわせて、各部位の「測り方」を示す採寸ガイド画像があると、お客様が手持ちの服と比べて選びやすくなります。実寸の数値と測り方をセットで提示できると、サイズ選びの精度が高まります。
実務ポイント
サイズ表アプリを比較するときは、機能やデザインだけでなく「cm/inchの単位切替ができるか」と「データの保存場所(外部サーバーかストア内か)」をあわせて確認するのがおすすめです。この2点が、越境ECでの伝わりやすさと表示速度に関わります。
設置して終わりにしない|サイズ表の運用設計
サイズ表は一度作って終わりではなく、運用して精度を保つことで効果が高まります。商品やシーズンによってサイズ仕様は変わるため、定期的な見直しが大切です。
商品・カテゴリーごとにサイズ表を出し分ける
全商品で同じサイズ表を表示するよりも、商品やカテゴリーごとに内容を変えたほうが、お客様の不安に的確に応えられます。トップスとボトムスでは必要な採寸項目が違いますし、同じカテゴリーでもアイテムによって実寸は異なります。
商品にぴったり合ったサイズ表が表示されているほど、サイズ選びの迷いは減り、離脱や返品の抑制につながります。
実寸の精度を保ち、返品データを反映して改善する
サイズ表の信頼性は、掲載している実寸の正確さで決まります。サイズ違いの返品が特定の商品に偏っている場合、サイズ表の数値や測り方の説明に改善余地があるサインかもしれません。
返品理由や問い合わせの内容を定期的に棚卸しし、サイズ表に反映していくと、サイズ起因の取りこぼしは着実に減っていきます。サイズに関するよくある質問は、ShopifyのFAQ設置とあわせて整理すると、購入前の不安をより広くカバーできます。
手軽に始めるなら|国内開発アプリ「PITTARI!」という選択肢
「まずはアプリで手軽に始めたい」「日本語で安心して使いたい」という場合の選択肢として、digrartが自社開発しているShopify向けサイズチャートアプリ「PITTARI!」があります。テーマエディタからブロックを追加するだけで、商品ページにサイズ表をノーコードで設置できます。

特徴は、本記事で触れた「越境EC対応」と「表示速度」の両方に配慮している点です。cm/inchをワンクリックで切り替えられ、タブ名称は「JP/US」などに自由にカスタマイズできるため、海外のお客様にもサイズ感が伝わりやすくなります。サイズデータはShopifyのネイティブ機能である「メタオブジェクト」に保存するため、外部通信による表示遅延が起きにくいのも利点です。
さらに、39種類のプリセットテンプレートと採寸ガイド画像に対応し、サイズチャートを商品やコレクションに紐付けて出し分けることもできます。料金は無料プランから始められ、上位のProプラン(月額4.99ドル・14日間無料)ではチャート数や商品紐付けが無制限になり、構造化データ(JSON-LD)の自動出力にも対応します。機能の詳細はサイズチャートアプリ「PITTARI!」の紹介ページで確認できます。
まとめ|サイズ表は「サイズが理由の取りこぼし」をなくす仕組み
Shopifyへのサイズ表設置は、サイズ不安による離脱を防ぎ、返品とサイズに関する問い合わせを減らす施策です。Shopifyには標準でサイズ表機能がないため、直接記載・メタフィールド・コード実装・アプリのいずれかで追加します。商品ごとの出し分けや単位切替まで考えると、アプリから始めるのが現実的なケースが多くなります。
そのうえで、アプリを選ぶ際はcm/inchの単位切替と実装方式(表示速度)を確認し、設置後は商品ごとの出し分けと実寸精度の見直しを続けることが大切です。手軽に始めたい場合は、越境EC対応と高速表示に対応したShopify向けサイズ表アプリ「PITTARI!」もぜひご活用ください。Shopifyの構築やカスタマイズ全般については、お気軽にdigrartへお問い合わせください。
この記事を書いた人
大阪市中央区にて2010年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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