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採用サイトをCMSで内製化|人事担当者が「コードを書かずに」求人情報を即時更新できる仕組み

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採用サイトの運用改革 人事が「コード不要」で 更新できるCMSの仕組み 脱・制作会社依存でスピード採用

「急な欠員が出たので、今日中に求人を公開したい」
「募集要項の給与条件だけ変更したいのに、制作会社への依頼が必要で時間がかかる」
「毎回発生する数千円〜数万円の修正費用(ランニングコスト)を削減したい」

企業の採用担当者様から、このようなご相談を頻繁にいただきます。

採用市場の競争が激化する現在、「情報の鮮度」と「スピード」は採用成功の鍵です。制作会社に修正を依頼して数日待っている間に、優秀な求職者は他の企業へ流れてしまいます。

この課題を解決するのが、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を活用した採用サイトの内製化です。
本記事では、HTMLやプログラムの知識が全くない人事担当者でも、ブログを書くような感覚で求人情報を即時更新できる「仕組み」について、Web制作のプロの視点で解説します。

なぜ、採用サイトにCMS(更新システム)が必要なのか?

従来のような「HTMLファイルを制作会社が手書きで修正する」運用から、CMSによる自社運用に切り替えるメリットは大きく3つあります。

1. タイムラグ「ゼロ」で即時公開できる

最大のメリットはスピードです。管理画面から情報を入力して「公開」ボタンを押せば、その瞬間にサイトに反映されます。
「面接の日程が変わった」「採用が決まったので求人を落としたい」といった状況にも、24時間365日、社内のタイミングで対応可能です。

2. 修正コストを削減できる

都度発生していた「テキスト修正費」や「画像差し替え費」が不要になります。
初期構築費はかかりますが、長期的な運用コスト(TCO)で見れば、頻繁に求人を出し入れする企業ほどコストメリットは大きくなります。

3. 「Googleしごと検索」などの求人エンジンに対応しやすい

CMSで適切に構築することで、「Googleしごと検索(Google for Jobs)」や「Indeed」などが読み取りやすいデータ構造(構造化データ)を自動的に生成させることが可能です。
手動更新でのマークアップミスを防ぎ、無料枠での露出増加が期待できます。

「ノーコード」で更新できる仕組みとは

「内製化」と聞くと、「社内に詳しい人がいないと無理では?」と思われるかもしれません。
しかし、私たちが構築するCMS(主にWordPressなどを使用)では、コードを書く必要は一切ありません。具体的なイメージは以下の通りです。

専用の「入力フォーム」に入力するだけ

人事担当者様の管理画面には、以下のような専用の入力欄が用意されます。

  • 職種名: テキスト入力
  • 雇用形態: 正社員/契約社員などをチェックボックスで選択
  • 給与: 金額を入力
  • 勤務地: プルダウンで選択
  • 仕事内容: 文章を入力(太字や箇条書きもボタン一つ)

これらを埋めていくだけで、サイトのデザインに合わせた美しい求人ページが自動生成されます。Excelへの入力や、求人媒体の管理画面操作と難易度は変わりません。

公開・非公開のステータス管理もワンクリック

「募集を一時停止したい」という場合も、記事を削除する必要はありません。
ステータスを「公開」から「下書き(または非公開)」に変更するだけで、サイト上から非表示にできます。再開時はまた「公開」に戻すだけなので、過去の原稿資産を無駄にせず活用できます。

CMS導入で失敗しないためのポイント

ただし、ただCMSを入れれば良いというわけではありません。失敗しないためには「設計」が重要です。

1. 汎用的なCMS(WordPressなど)を選ぶ

独自開発のシステムは、制作会社を変えた際にメンテナンスができなくなるリスク(ベンダーロックイン)があります。
世界シェアNo.1のWordPressなど、汎用性が高く、多くのエンジニアが扱えるシステムで構築しておくことが、将来的なリスクヘッジになります。

2. 求人原稿の「中身(ライティング)」を磨く体制を作る

システムが便利になっても、そこに掲載する文章が魅力的でなければ応募は来ません。
「どんな情報を書けば求職者に響くのか?」については、以下の記事も参考にしてください。ターゲット(求職者)の心を動かす構成は、LPも求人票も本質は同じです。

💡 求人原稿作成のヒント
求職者に対して「事実(給与・条件)」だけを並べるのではなく、「物語(働くやりがい・社風)」を組み合わせることで、応募意欲を高めることができます。
関連記事:ファクトとストーリー|売れる文章が必ず持っている2つの要素

また、採用サイト全体の構成や必須コンテンツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:採用サイトはなぜ必要?メリットと成功へ導く構築ポイント

3. 運用フローを明確にする

「誰が原稿を書き、誰が承認し、誰が公開ボタンを押すか」。
内製化すると、更新が滞る原因はすべて社内リソースの問題になります。CMSを導入する前に、社内の運用担当者を明確にしておくことが重要です。

💡 運用を止めないために
更新が止まってしまう原因と対策については、コーポレートサイトの例ですが、採用サイトにも共通する課題です。
関連記事:コーポレートサイトの更新が止まる理由と解決策

まとめ:CMSで採用活動の主導権を取り戻す

採用サイトをCMS化することは、単なるコスト削減ではありません。
「伝えたい情報を、伝えたいタイミングで発信できる」という、企業の広報力を手に入れることと同義です。

CMSを活用すれば、求人媒体だけに頼るのではなく、自社サイトを中心とした採用活動(オウンドメディアリクルーティング)が可能になります。
関連記事:“採用サイト”は広報ツールでもある|企業の魅力を伝える採用ページ

digrartでは、WordPressを活用した更新しやすい採用サイトの構築を得意としています。
「現在の採用サイトが使いにくい」「運用コストを下げてスピードアップしたい」とお考えの担当者様は、ぜひご相談ください。

大阪で採用サイトのCMS構築やシステム導入をご検討の方は、ぜひ一度digrartへご相談ください。
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この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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