Movable Typeの「クラウド版」と「ソフトウェア版」どう選ぶ?大阪の企業が重視すべき「保守とコスト」の正解

大阪で企業のウェブ担当を務める皆様、Movable Type(ムーバブルタイプ / 以下、MT)の導入にあたって「クラウド版」と「ソフトウェア版(インストール型)」のどちらを選ぶべきか悩まれていませんか?
かつてはサーバーに自前でインストールする手法が主流でしたが、現在はシックス・アパート社が提供するクラウド版が急速に普及しています。特に2026年4月の価格改定を機に、費用対効果の観点から「どちらが自社に合うか」を見直している企業様も増えています。
本記事では、数多くのCMS構築を手掛けてきたdigrartの視点から、公式の最新データに基づき、コスト・セキュリティ・保守の手間を徹底比較。大阪のBtoB企業様が選ぶべき「正解」を提示します。
- クラウド版とソフトウェア版の機能・費用の違い:2026年4月改定後の最新価格を含め、初期費用・月額・3年間トータルコストを整理できます。
- 自社に合った選び方の判断基準:IT担当者の有無・カスタマイズ要件・運用体制の3軸で、どちらを選ぶべきか判断できます。
- 「制作会社保守代行」という第3の選択肢:ソフトウェア版の自由度を維持しながら運用負担をゼロにする方法を把握できます。
クラウド版とソフトウェア版の基本性能比較
まず、両者の主な違いを表で整理しました。最大の違いは「サーバー管理の主体がどこにあるか」と「付随するセキュリティ機能」にあります。
| 比較項目 | クラウド版 | ソフトウェア版 |
|---|---|---|
| システム更新 | シックス・アパート社が自動実施 | ユーザー側で手動実施 |
| セキュリティ | WAF・IPS/IDSを標準装備 | サーバー環境に依存 |
| バックアップ | 標準機能(自動) | プラグイン等で構築が必要 |
| カスタマイズ | 一部制限あり(FTP不可等) | 制限なし(完全自由) |
| プラグイン利用 | 上位プランで利用可能 | 制限なし |
| サーバー管理 | シックス・アパート社が担当 | 利用者側(または委託先)が担当 |
「クラウド版」と混同されやすいサービスにMovableType.netがありますが、あちらはより簡易的なSaaS型(プラグイン利用不可)です。対して「クラウド版」は、ソフトウェア版と同等の高機能な管理画面を、シックス・アパート社のセキュアなインフラ上で利用できる点が異なります。
費用の比較:初期費用・月額・3年間トータル
CMS選定において費用は重要な判断材料です。ここでは2026年4月時点の公式価格をもとに比較します。
| 費用項目 | ソフトウェア版 | クラウド版(S1プラン) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 132,000円(税込) | 0円 |
| 月額費用 | 0円(サーバー費は別途) | 4,400円〜(税込) |
| メンテナンス費 | 44,000円/年(税込・2年目以降) | 月額に含まれる |
| 3年間トータル | 約220,000円〜(サーバー費除く) | 約158,400円〜(サーバー費込み) |
3年間のトータルで見ると、クラウド版S1プラン(月額4,400円)は約158,400円で、ソフトウェア版の約220,000円(サーバー費除く)と比べてもコスト優位な場合があります。クラウド版はサーバー費用・保守コストが月額に含まれるため、「管理コストも含めたトータル」で比較することが重要です。社内で保守を担える担当者がいない場合、ソフトウェア版でも制作会社への保守委託費が別途かかる点も考慮してください。
参考:Movable Type 公式サイト(2026年4月時点)
クラウド版を選ぶメリットと運用コスト
クラウド版は、シックス・アパート社が最適化したインフラ環境をそのまま利用できるため、担当者の精神的・実務的な負担を大幅に軽減できます。
メンテナンスフリーによる脆弱性対策
ソフトウェア版の場合、MT自体のバージョンアップだけでなく、サーバーOSやPHPのバージョン管理も自社で行う必要があります。クラウド版であれば、これらはすべてシックス・アパート社側で実施されます。結果として、自社での対応漏れによるセキュリティリスクを最小化できます。
特に情報システム部門がなく、Web担当者が一人で運用しているケースでは、この「メンテナンスをアウトソースできる」点が大きなメリットとなります。
パフォーマンスと信頼性の担保
公式の公表データによると、クラウド版は標準的なソフトウェア版の構成と比較して、管理画面の表示スピードが最大で約3倍向上(※公式比較環境において)しています。
また、IPS/IDSやWAFが標準搭載されているため、ゼロデイ攻撃等の脅威からも最初から守られています。自前でサーバーを構築する際にかかるセキュリティ対策コストを大幅に削減できるのは、特にセキュリティポリシーが厳しい企業にとって大きな安心材料です。
ソフトウェア版が「最強の選択肢」になる条件
クラウド版が便利である一方、高度なカスタマイズが求められる大規模サイトや、特定のインフラ環境への統合が必要なケースでは、依然としてソフトウェア版が選ばれます。ただし、これには適切な運用体制の確保が不可欠です。
ソフトウェア版が適しているケース
- インフラの完全制御が必要:AWSやAzureなど自社インフラに統合し、独自の冗長構成や負荷分散を行いたい場合。社内規定で外部クラウドの利用が制限されている場合もこちらが選択肢となります。
- 高度な独自開発とシステム連携:基幹連携やSSO(シングルサインオン)の実装、専用ミドルウェアの導入が必要な場合。自由なディレクトリ構成やAPI連携が求められる大規模ポータルサイトに向いています。
- プラグインの完全な自由度が必要:クラウド版の上位プランでは多くのプラグインが利用可能ですが、特殊なプラグインや独自プログラムとの組み合わせが必要な場合はソフトウェア版の優位性があります。
「ソフトウェア版は管理が大変」と言われますが、それは社内だけで完結させようとする場合の話です。Movable Type導入・構築サービスの詳細にも記載の通り、専門知識を持つ制作会社が保守を代行することで、ソフトウェア版の「自由度」を維持したまま、運用リスクをプロへアウトソーシングできます。OSの選定から定期的なバックアップ設計まで、トータルで任せられる体制があれば、ソフトウェア版は最も拡張性の高い選択肢になります。
大阪の企業はどちらを選ぶべきか
digrartがこれまでの導入・運用支援から導き出した判断基準は以下の通りです。選定の軸は「どちらのほうが優れているか」ではなく、「誰がどこまで面倒を見られるか」という運用体制にあります。
クラウド版が最適なケース
- 情報システム部門がなく、Web担当者が一人で運用している
- 標準的なコーポレートサイトやオウンドメディアを構築したい
- セキュリティ対策をシックス・アパート社に任せて、コンテンツ作成に集中したい
- 初期投資を抑えてすぐに始めたい(初期費用0円)
ソフトウェア版が最適なケース
- 複雑なシステム連携や、独自の拡張プラグインを多数導入したい
- 社内規定で特定のサーバー(AWS等)へのインストールが必須となっている
- 信頼できる制作会社と契約しており、インフラ管理をプロに任せられる体制がある
- 長期運用を前提に、月額コストを抑えたい(3年目以降はソフトウェア版が割安になるケースも)
まとめ:貴社の体制に合わせた最適なCMS環境を
MTの「クラウド版」と「ソフトウェア版」は、どちらが優れているかではなく、「誰がどこまで面倒を見られるか」という運用体制によって選ぶのが正解です。
2026年4月の価格改定を機に費用面の条件が変わった今、改めて自社の運用体制を棚卸しする絶好のタイミングです。特に以下のケースでは、この機会に選定を見直すことをお勧めします。
- 古くなったMTのセキュリティに不安を感じている
- ソフトウェア版を使っているが、保守作業の負担が増えている
- クラウド版への移行や、新規のMT構築を検討している
大阪でCMS環境の選定・構築・保守代行をご検討の方は、ぜひ一度digrartへご相談ください。社内リソースやセキュリティポリシーに合わせた最適なプランを提案します。MT構築の実績と対応範囲も併せてご確認ください。
この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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