Webサイトの健康診断|見た目は綺麗でも「中身(ソースコード)」がボロボロなサイトの特徴

「ホームページのちょっとしたテキスト変更なのに、なぜ修正費用がこんなに高いのか?」
「デザインは綺麗なはずなのに、スマホで見るとレイアウトが崩れている…」
もし貴社のWebサイト運用でこのような違和感を抱いているなら、それはサイトが「隠れ不健康」状態にあるサインかもしれません。
人間と同じように、Webサイトも「見た目(デザイン)」だけでは健康状態は分かりません。表面上は整っていても、裏側の「ソースコード(記述内容)」がボロボロであれば、SEO順位が上がらないだけでなく、将来的な運用コストが膨れ上がる「技術的負債」を抱えることになります。
今回は、大阪のホームページ制作会社digrartが、見た目では分からない「Webサイトの中身(ソースコード)の重要性」について、専門的な視点から分かりやすく解説します。
見た目は綺麗でも「不健康」なWebサイトとは?
Webサイトは、HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語(コード)によって構築されています。ブラウザ(Google ChromeやSafariなど)はこれらのコードを読み取り、私たちが普段見ている「Webページ」として表示します。
ここで重要なのが、「同じ見た目を再現する書き方は、無数に存在する」という点です。
「スパゲッティコード」の恐怖
Web制作の現場には、「スパゲッティコード」という言葉があります。これは、皿の中で絡まり合ったスパゲッティのように、コードの構造が複雑に入り組み、解読や修正が極めて困難な状態を指します。
例えば、以下のような状態が「不健康なソースコード」の典型例です。
- 不要なタグ(divなど)が何重にも無意味に入れ子になっている
- スタイル(見た目の指定)がHTMLに直接書き込まれており、管理されていない
- コピー&ペーストで継ぎ接ぎされた、一貫性のない記述
- スマホ対応が無理やりな記述で実装されている
ブラウザは優秀なため、多少コードが汚くても「見た目」だけは綺麗に表示してくれます。しかし、その裏側では様々な問題が進行しているのです。
ソースコードが汚いことによる3つの実害
「見た目が綺麗なら、裏側なんてどうでもいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、汚いソースコードは、企業の資産であるWebサイトに具体的な「3つの実害」をもたらします。
1. SEO(検索順位)への悪影響
Googleの検索エンジン(クローラー)は、サイトのデザインではなく「ソースコード」を読み取って内容を理解します。コードが整理されていないと、Googleは以下のような判断を下す可能性があります。
重要な情報が伝わらない
見出しタグ(h1, h2)が適切に使われていなかったり、文書構造が滅茶苦茶だったりすると、Googleはどのテキストが重要なのかを正しく認識できません。
ページの評価が下がる
不要なコードが大量にあるとデータの読み込みに時間がかかり、表示速度が低下します。Googleは「表示速度(Core Web Vitals)」をランキング要因の一つとしているため、結果として検索順位が上がりにくくなります。
2. 運用・改修コストの増大(技術的負債)
これがビジネスにおいて最も深刻な問題です。ソースコードが汚いサイトは、「維持費が高くつく家」のようなものです。
| 項目 | 綺麗なコードのサイト | 汚いコードのサイト |
|---|---|---|
| 修正の難易度 | 構造が明確で、どこを直せば良いか一目瞭然。 | 一箇所直すと他の箇所が崩れるため、調査に時間がかかる。 |
| 修正費用 | 安価(短時間で作業完了) | 割高(調査・検証に工数がかかるため) |
| 担当者の引き継ぎ | スムーズ | 前任者しか構造を理解できず、属人化する。 |
出典:Google 検索セントラル – SEO スターター ガイド
制作時に安さを優先して質の低いコードで納品された場合、その後の運用で浮いた費用以上のコストを支払い続けることになります。これをIT業界では「技術的負債」と呼びます。
3. 将来的な拡張性の欠如
「新しい決済機能を導入したい」「予約システムと連携させたい」といった要望が出た際、ソースコードが整理されていないと、機能の追加ができない、あるいは作り直し(フルリニューアル)が必要になるケースがあります。ビジネスの成長スピードに合わせてWebサイトを拡張できないことは、大きな機会損失につながります。
自社サイトは大丈夫?簡易セルフチェック
専門知識がなくても、サイトが「不健康」かもしれない兆候をチェックすることは可能です。以下の項目に当てはまる場合は注意が必要です。
危険信号チェックリスト
- ページの表示(読み込み)が明らかに遅い
- スマホで見ると、文字が重なったり画像が見切れたりしているページがある
- ちょっとした修正を依頼しただけなのに、見積もりが高く、納期も長い
- テキストをコピーしようとすると、意図しない範囲まで選択される
- 制作会社から「これ以上の修正はリニューアルが必要です」と頻繁に言われる
診断ツールの活用
客観的な数値で確認したい場合は、以下の無料ツールが役立ちます。
PageSpeed Insights
Googleが提供する表示速度の計測ツールです。スコアが極端に低い(赤色)場合、コードの肥大化や画像の最適化不足が疑われます。
PageSpeed Insightsの点数アップやCore Web Vitalsの改善方法について詳しく解説しています。
関連記事:Googleが重視する「Core Web Vitals(表示速度)」の改善方法
W3C Markup Validation Service
Web技術の標準化団体「W3C」が提供する構文チェックツールです。HTMLの記述ミス(タグの閉じ忘れなど)を検出できます。多少のエラーは許容範囲ですが、数百件ものエラーが出る場合は品質に問題がある可能性があります。
まとめ:Webサイトの「健康」はビジネスの資産価値を守る
Webサイトは作って終わりではありません。長く安全に運用し、ビジネスの成果を出し続けるためには、見た目だけでなく「中身(ソースコード)」の品質が極めて重要です。
「今のサイト、なんとなく使いにくい」「修正に時間がかかりすぎる」と感じたら、一度Webサイトの健康診断を受けてみることをおすすめします。早期に問題を発見できれば、フルリニューアルせずに部分的な改修でコストを抑えられる場合もあります。
digrartでは、デザインの美しさだけでなく、将来の運用まで見据えた「堅牢で美しいソースコード」によるサイト構築を行っています。また、既存サイトの診断や改修のご相談も承っております。
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大阪の企業様を中心に、SEO、UI/UX、競合比較など多角的な視点でサイトを診断いたします。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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