【構造化データ】JSON-LDの書き方完全ガイド｜検索結果に「よくある質問」や「求人情報」を表示させる技術

公開日：2025.12.17

検索結果をハックする構造化データ（JSON-LD）完全ガイド FAQ・求人・店舗情報の表示

「Googleの検索結果に、自社の『よくある質問』を表示させたい」
「求人ボックスやGoogleしごと検索に、採用情報を掲載したい」

これらを実現するために必須となる技術が「構造化データ（Structured Data）」です。
Webサイト上の情報を、Googleのロボット（クローラー）が理解しやすい言葉に翻訳して伝えることで、検索結果をリッチな表示に変えることができます。

本記事では、Googleが推奨する記述形式である「JSON-LD（ジェイソン・エルディー）」の書き方を中心に、実務ですぐに使える具体的なコード例や検証方法を解説します。

構造化データとJSON-LDの基礎知識

構造化データとは、HTMLで書かれたWebページの意味を、検索エンジンに正しく理解させるためのメタデータです。

なぜ構造化データが必要なのか？（SEO・AIO効果）

人間はWebページを見れば「これはイベントの開催日時だ」「これは商品の価格だ」と直感的に分かりますが、検索エンジンはただの「文字の羅列」としてしか認識できないことがあります。

構造化データを実装することで、以下のようなメリットがあります。

リッチリザルトの表示： 検索結果に「★評価」「FAQ」「求人給与」などが表示され、クリック率（CTR）が向上する。
AI（SGE）への情報伝達： Googleの生成AIやアンサーボックスに対し、正確な情報をソースとして提供できる。
ナレッジパネルの強化： 企業や店舗の正しい情報をGoogleに認知させる。

💡 AI検索（SGE）への対策
構造化データは、これからのSEOで重要となる「LLMO（大規模言語モデル最適化）」や「AIO（AI概要）」対策においても非常に重要な役割を果たします。詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事：AI時代を先取り！LLMOとAIOが検索順位を変える「裏側」と、即実践できる次世代SEO施策

JSON-LD（JavaScript Object Notation for Linked Data）とは

構造化データを書くための文法にはいくつか種類がありますが、現在Googleが最も推奨しているのがJSON-LDです。

以前はHTMLタグに直接書き込む「Microdata」などが使われていましたが、管理が煩雑になるため、現在は<script>タグを使ってHTMLのどこにでも記述できるJSON-LDが主流です。

参照元：構造化データの仕組みについて | Google 検索セントラル

【コピペで使える】JSON-LDの具体的な書き方事例

ここからは、Web制作の現場で頻繁に使用する3つのパターンについて、実際のコードを紹介します。
<head>タグ内、または<body>タグ内の任意の場所に記述してください。

1. よくある質問（FAQ Page）

検索結果の下部に、アコーディオン形式で質問と回答を表示させます。
サービスサイトやLPで非常に有効です。

2. 求人情報（Job Posting）

「Googleしごと検索（Google for Jobs）」に求人情報を掲載するための記述です。
自社サイトの採用ページに埋め込むことで、Indeedなどの媒体を使わずに露出を増やせます。

3. ローカルビジネス（Local Business）

店舗名、住所、営業時間などをGoogleマップやナレッジパネルと連携させる記述です。
現在Corporation（企業）として登録されている場合でも、MEO対策（ローカルSEO）を強化したい場合は、より詳細な位置情報を扱えるLocalBusinessを追加または併記することをおすすめします。

💡 ナレッジパネルの攻略
構造化データと合わせてナレッジパネルの情報を充実させることで、検索結果での露出（MEO効果）を最大化できます。詳しい攻略法はこちらをご覧ください。
関連記事：Googleマップ順位を上げるMEO対策｜大阪の店舗ビジネスがやるべき「ナレッジパネル」攻略

実装後の検証方法（リッチリザルトテスト）

コードを書いたら、必ずGoogleが提供しているテストツールで「文法が合っているか」「Googleが読み取れるか」を確認しましょう。

リッチリザルトテストの使い方

Google公式のリッチリザルトテストを使用します。
URLを入力するか、コードを直接貼り付けることで、エラーがないかを瞬時に判定してくれます。

緑色のチェック： 問題なし。検索結果に反映される可能性があります。
赤色のエラー： 記述ミスがあります。必須項目が抜けている、カンマが足りないなどを修正してください。

構造化データを実装しても、Googleのアルゴリズムによって検索結果に必ず表示されるわけではありませんが、正しい情報を伝えることはSEOの土台作りとして非常に重要です。

まとめ：構造化データで「見つけてもらえる」サイトへ

構造化データ（JSON-LD）は、Webサイトの情報を検索エンジンに「翻訳」して伝えるための共通言語です。
特にこれからの時代、検索エンジン（SGE）やAIが情報を収集する際の「ソース」として選ばれるためにも、正しいマークアップは必須のスキルとなります。

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構造化データの実装を含むテクニカルSEOや、検索順位の改善をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart（ディグラート）」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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