Googleアナリティクス4(GA4)で見抜く「死んでいる記事」。SEO改善の優先順位付け

Webサイトを運用していると、記事数は増えているのに一向に問い合わせが増えない、あるいは一部の記事にだけアクセスが集中し、他の記事が「お荷物」になっているケースが多々あります。
Googleアナリティクス4(GA4)は、ただアクセスを眺めるためのツールではありません。真の価値は、「どの記事が死んでいて、どの記事を直せば売上が上がるのか」という優先順位を明確にすることにあります。
本記事では、大阪の現場で多くのBtoBサイトを改善してきたディレクターの視点から、GA4で見抜くべき「死んでいる記事」の定義と、SEO改善の具体的な優先順位付けについて解説します。
多くの場合、GA4の設定自体で満足してしまい、本来の目的である「意思決定」にデータを活かせていないのが実情です。もし、アクセス数はあるのに問い合わせに繋がっていない記事を「いつか芽が出る放置資産」だと信じているなら、それは大きな間違いかもしれません。
GA4とSearch Consoleで定義する「死んでいる記事」の3パターン
まず、Webサイトにおける「死んでいる記事」とは、単にアクセスが少ない記事のことではありません。「本来得られるはずの成果を逃している記事」こそが、改善すべき対象です。以下の3つのパターンに分類して分析しましょう。
| パターン | データ上の特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| A:露出はあるが素通り | SC:インプレッション(表示回数)が多い SC:CTR(クリック率)が極端に低い |
タイトルやメタディスクリプションが魅力的でない |
| B:読まれているが即離脱 | GA4:セッション数はある GA4:エンゲージメント率が低い |
検索意図と内容の乖離、またはUI/UXの不備 |
| C:貢献度ゼロの孤立記事 | GA4:キーイベント(旧コンバージョン)が0 GA4:次ページへの遷移率が低い |
CTAの欠如、またはターゲット層が異なる |
大阪の製造業や士業、IT受託の現場でも、月1回も数値を確認せず、この「死んでいる記事」が放置されたままSEOの歩みが止まっているケースがほとんどです。
※SC=Google Search Consoleの略
これらを見分けることで、「記事を書き直すべきか」「タイトルだけ変えるべきか」という判断が正確に行えるようになります。
SEO改善の優先順位を決定する「インパクト×工数」の考え方
すべての記事を一度にリライトするのは不可能です。限られたリソースで最大の成果を出すためには、「どこを直せば一番順位や売上が上がるか」を見極める必要があります。もし優先順位を誤り、元々ニーズのない記事のリライトに工数を割いてしまえば、本来伸びるはずだった「金の卵」記事を腐らせるだけでなく、社内で「SEOは効果がない」という誤った認識を広めてしまう損失を招きます。
順位11位〜20位の「あと一歩」記事を最優先する
Search Consoleで平均掲載順位を確認し、11位〜20位(検索結果の2ページ目)に位置している記事を探してください。これらはGoogleから「内容は悪くない」と評価されているものの、ユーザーの目に触れる機会を逃している状態です。
これらの記事に対して、最新情報の追記やE-E-A-T(専門性・信頼性など)の補強を行うだけで、1ページ目へのランクアップが狙え、アクセス数が劇的に増加する可能性があります。
エンゲージメント率が低い「ザル記事」を塞ぐ
GA4の指標で特に注目すべきは「エンゲージメント率」です。Google公式ヘルプによれば、エンゲージメントがあったセッションとは「10秒以上継続、1件以上のキーイベントが発生、または2回以上のスクリーンビューが発生したセッション」を指します。
出典:Google アナリティクス ヘルプ:[GA4] エンゲージメント指標
エンゲージメント率が極端に低い(目安として40%以下)記事は、ユーザーがページを開いた瞬間に「あ、これじゃない」と判断して離脱している、いわゆる「穴の空いたバケツ」状態です。ここにいくら広告やSEOで集客しても、売上には繋がりません。
「死んでいる記事」を蘇生させる具体的なリライト手順
分析が終わったら、次は実務に移ります。パターンの状況に合わせ、以下の手順で改善を行いましょう。
- CTRの改善(パターンA):検索キーワード(クエリ)を再確認し、ユーザーがクリックしたくなる「ベネフィット」を盛り込んだタイトルに変更します。
- エンゲージメントの改善(パターンB):リード文(冒頭)で結論を述べているか、スマホでの読みやすさはどうかをチェック。不要な画像を削り、読み込み速度を上げることも有効です。
- 導線の改善(パターンC):記事の最後に、資料ダウンロードやお問い合わせへの適切なリンク(CTA)があるか確認。関連する自社サービスへの内部リンクを自然な形で配置します。
リライト後は必ずGA4で「改善前後の比較」を行ってください。特によくある失敗が、アクセス数の母数が極端に少ない記事の数値を過信し、偶然の1クリックに振り回されてしまうことです。また、本文を直しても内部リンクの導線を見落としているケースも散見されます。期間比較機能を使って、エンゲージメント率や平均エンゲージメント時間が向上したかを数値で追うことが、運用を形骸化させないコツです。
GA4の数値だけでは見えない、より本質的なサイト構造の改善については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:SEO内部対策のチェックリスト。大阪の制作会社が実践する「検索エンジンに好かれる」構造
まとめ:データに基づいた「取捨選択」がSEOの勝敗を分ける
GA4で「死んでいる記事」を特定することは、サイトの健康診断と同じです。すべての記事を完璧にしようとするのではなく、「今、どこにメスを入れれば最も効果が出るか」をデータに基づいて判断しましょう。
GA4の数値は追っているが具体的な改善施策が止まっている、あるいは記事数は多いのに特定の記事にしか成果が偏っているという場合は、自社だけで悩まずプロの視点を取り入れるべきタイミングです。社内にSEOを正確に判断できるリソースがない状態での放置は、大きな機会損失に繋がります。
特に大阪のBtoB企業やEC事業者様において、限られたリソースを「成果の出ない記事」に費やし続けるのは大きな損失です。まずは自社のGA4を開き、エンゲージメント率の低い順、あるいは検索順位11位〜20位の記事をリストアップすることから始めてみてください。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
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