Shopifyとmakeshopの徹底比較|「デザイン自由度」と「日本独自の商習慣」どっちを優先する?

ECサイトを立ち上げる、あるいはリニューアルする際、多くの担当者様が直面する最大の悩み。それが「Shopify(ショッピファイ)とmakeshop(メイクショップ)、どちらを選ぶべきか」という問題です。
世界シェアNo.1を誇り、圧倒的なデザイン性と拡張性を持つ「Shopify」。
国内流通総額トップクラスを走り続け、日本の商習慣に完璧に対応する「makeshop」。
どちらも優れたASPカートですが、得意とする領域は全く異なります。安易に「人気だから」「手数料が安いから」という理由で選ぶと、後々の運用で「やりたいことができない」という壁にぶつかることになります。
私たちdigrart(ディグラート)は、「Shopify Partner(パートナー)」および「makeshop正規代理店」の両方に認定されており、どちらのプラットフォームでも多くの構築実績があります。
特定のカートに偏ることなく、公平な視点で両者の違いを徹底比較し、自社に最適なカートを選ぶための判断基準を解説します。
【結論】Shopifyとmakeshop、どちらを選ぶべきか?
時間がない方のために、まずは結論からお伝えします。両者の最大の違いは「グローバルスタンダード(拡張性)」か「ドメスティックスタンダード(日本的機能)」かにあります。
以下のような基準で選定することをおすすめします。
Shopifyがおすすめな企業
- ブランドの世界観やデザインの自由度を最優先したい
- 越境EC(海外販売)を視野に入れている
- 社内に英語ドキュメントに抵抗がないスタッフがいる
- アプリを使って機能を自由に追加・削除したい
- SNS連携やSEOなど、Webマーケティングを強化したい
makeshopがおすすめな企業
- 「のし」「ギフト包装」「複数配送」など贈答需要がメイン
- 電話サポートなど、手厚い日本語サポートが欲しい
- ポイント機能や会員ランクなど、最初から機能を揃えておきたい
- 食品や日本独自の商材を扱っている
- B2B(卸取引)としての利用も考えている
もし、まだ事業規模が小さく「まずは無料や低コストで手軽に始めたい」という場合は、BASEなども検討候補に入ります。3サービスの比較については以下の記事も参考にしてください。
関連記事:ECカート選定の正解は?Shopify・makeshop・BASEを徹底比較
3つの視点で見る徹底比較
より具体的に、「コスト」「デザイン」「機能・サポート」の3つの観点で比較していきます。
1. 初期費用とランニングコスト
Shopifyは初期費用が不要で、月額料金も米ドル建て(ベーシックプランで約$25〜)と安価に始められます。ただし、機能を拡張するために「アプリ」を有料で追加していく必要があり、機能リッチなサイトにするほど月額コストは積み上がります。また、決済手数料がプランによって異なります。
makeshopは初期費用(11,000円〜)と月額費用(プレミアムプランで12,100円〜)がかかりますが、販売手数料が0円(決済手数料は別途)という点が大きな強みです。売上が大きくなってもランニングコストが変動しにくいため、月商規模が大きい店舗ほど利益率を出しやすい構造です。
2. デザインの自由度とカスタマイズ性
Shopifyの圧勝と言える領域です。HTML/CSS/Liquidという言語を編集することで、TOPページから決済画面の手前まで、ほぼ制約なくデザインを作り込むことができます。ブランドイメージを重視するアパレルやコスメ業界でシェアが高いのはこのためです。
makeshopも「クリエイターモード」の実装により、以前に比べて格段にデザインの自由度は上がりました。しかし、システム特有の制約(タグの制限など)が一部残っており、完全オリジナルの挙動を実装するには工夫が必要です。
3. 日本独自の商習慣への対応(ここが重要)
ここがmakeshopを選ぶ最大の理由になります。
- のし・配送設定: お中元、お歳暮、配送希望日の細かい指定、冷凍・冷蔵の区分けなどは、makeshopには標準搭載されています。Shopifyでこれを行うには、有料アプリの導入や複雑な設定が必要です。
- ポイント・クーポン: makeshopは日本のユーザーが慣れ親しんだポイントシステムが標準装備です。
- 領収書・納品書: 日本の経理処理に合わせた帳票類も、makeshopならスムーズに出力可能です。
Shopify(ショッピファイ)を選ぶべき理由
世界中で利用されているShopifyは、常に最新のテクノロジーが反映されるスピード感が魅力です。
公式サイト:Shopify(ショッピファイ)
拡張性は無限大。「アプリ」のエコシステム
Shopifyの最大の特徴は「App Store」です。マーケティング、配送、SNS連携など、世界中の開発者が作った数千種類のアプリをインストールすることで、機能を自由に追加できます。
「小さく始めて、成長に合わせて機能を足していく」というリーンスタートアップ的な運用が可能です。
日本国内向けのアプリも増えてきており、配送日時指定などもアプリで解決できるようになってきました。おすすめのアプリについては以下の記事でも紹介しています。
関連記事:Shopifyアプリのおすすめ10選|日本の配送・決済・帳票出力に対応する必須アプリと導入コスト
集客・マーケティングへの強さ
ShopifyはInstagramやFacebookなどのSNS連携、そしてSEO(検索エンジン対策)において非常に強力な機能を持っています。ブログ機能も標準搭載されており、コンテンツマーケティングを行いやすいのも特徴です。
集客面での活用方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:Shopifyのブログ機能(News)活用法|WordPressを入れずにSEO対策をするためのカスタマイズ
関連記事:Shopify×Instagram連携のやり方|「Shop」機能を使ってSNS投稿から直接購入させる設定フロー
makeshop(メイクショップ)を選ぶべき理由
国内の商習慣に寄り添い続けてきた実績と安心感がmakeshopの強みです。
公式サイト:makeshop(メイクショップ)
通常、makeshopは初期費用(11,000円)がかかりますが、認定パートナーである弊社経由のお申し込みで「初期費用無料」かつ「無料体験期間延長」の特典が適用されます。お得に始めたい方は以下をご確認ください。
【digrart限定特典】makeshop初期費用無料キャンペーン
「日本のEC」に必要な機能が全部入り
アプリを追加しなくても、最初から数百種類の機能が標準搭載されています。「後から機能を追加したら、英語のアプリで使い方がわからなかった」というトラブルが起きません。
特に「会員ランク別価格設定」や「まとめ買い割引」などの機能が充実しており、一般消費者向け(BtoC)だけでなく、卸売り(BtoB)サイトとしての構築にも向いています。
BtoBサイトの構築を検討されている場合は、以下の比較記事も参考になるはずです。
関連記事:【2025年版】BtoB向けECサイト制作に強いプラットフォーム5選と選び方の基準
困ったときの電話サポート
EC運営初心者にとって、日本語での電話サポートや掲示板サポートがあることは大きな精神的支柱になります。Shopifyも日本語サポートは強化されていますが、チャットやメールが中心となるため、緊急時の安心感ではmakeshopに分があります。
まとめ:商材とターゲットを見極めて選定を
どちらが良い・悪いではなく、「誰に、何を、どう売りたいか」によって正解は変わります。
- ブランドの世界観重視、SNS集客、海外視野 ➡ Shopify
- 日本的な「おもてなし」重視(のし・ギフト)、細かい配送指定 ➡ makeshop
ECサイトは作って終わりではありません。日々の受注処理や顧客対応がスムーズに回るかどうかも含めて、プラットフォームを選定する必要があります。
「自社の商材なら、どっちが合っているかわからない」「将来的にやりたいことができるか不安」という方は、両方の構築実績があるプロにご相談ください。
Shopifyパートナー、makeshop正規代理店であるdigrartが、お客様の事業計画に合わせて最適なご提案をいたします。
大阪でShopifyやmakeshopを使ったECサイト構築をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
無料相談はこちらから
関連サービス:大阪のECサイト制作・構築・運用代行
この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。
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