ECサイト制作・構築

Shopify導入後に後悔する企業の共通点とは?制作前に知るべき視点

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D2C・小売のEC構築 Shopify導入で後悔する企業の共通点 SNS・広告運用の理想と現実

世界シェア最大級のECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」。その洗練されたデザイン性と拡張性の高さから、大阪でもD2Cブランドやメーカー直販、実店舗からのEC本格参入を検討する企業が急増しています。

しかし、「広告は回しているのにCV(成約)が伸びない」「世界観に投資したのに購入まで繋がらない」といった悩みを抱え、運用コスト(アプリ費・広告費)が膨らみ始める3〜6ヶ月が経過した頃に後悔する声が少なくありません。特に、「要件整理が不十分なまま制作を進めてしまったBtoC企業」ほど、このギャップに苦しむ傾向があります。

本記事では、BtoC・D2C領域のShopify制作で後悔しがちな企業の共通点と、失敗を回避するために制作前のフェーズで必ず確認すべき視点を、現場のディレクター視点で解説します。

Shopify導入後に「後悔」が生まれる5つの共通点

Shopifyは非常に強力ですが、BtoC特有の「売るための導線」を無視して作ると、単なる「動かない箱」になってしまいます。制作前の判断フェーズで、以下の5つの落とし穴にハマっていないか確認してください。

ランニングコスト(アプリ・広告費)の計算不足

Shopifyの基本料に加え、CVR(成約率)を高めるための有料アプリ代が積み重なります。さらにBtoCでは「集客」のための広告運用費が必須となるため、これらを合算すると利益を圧迫しがちです。
一例:アプリ固定費(数千円〜数万円)+広告費(数万円〜)+決済手数料 = 1件売るのにかかる集客コストを、粗利で回収できる設計か?

✅ 制作前の分岐点
「アプリ代+広告費+決済手数料」を含めた実質的な運用コストを事前に算出し、現在の利益率で継続可能か。社内で精緻な損益シミュレーションを確定させることが不可欠です。

「ブランドの世界観」とカスタマイズの限界

「ノーコードで自由自在」というイメージが先行していますが、ブランド独自の細かな表現や、LP的な商品ページ構成を作るには、Liquidという専門コードの知識が必要です。ここを妥協すると、どこにでもあるような「普通のサイト」になってしまいます。

✅ 制作前の分岐点
標準テンプレートの範囲内で運用するのか、費用をかけてブランド独自の「勝てる世界観」を作り込むのか。要件として最初から明文化しておく必要があります。

機能を盛り込みすぎたことによるサイト速度低下

BtoCで重要な「高画質な商品写真」と「便利な接客アプリ」を大量に詰め込むと、スマホでの表示速度が著しく低下します。これはSEOだけでなく、ユーザーの離脱に直結する深刻な問題です。

✅ 制作前の分岐点
「本当にその機能は成約に寄与するか」を吟味し、表示速度と機能のバランスを制作側に事前確認しておくべきです。

「Shopify=勝手に売れる」という幻想

最も多い後悔が、公開後にアクセスはあるのに、購入に繋がらないことです。「広告からトップページに流してしまっている」「広告の訴求と、遷移した商品ページのファーストビューが一致していない」など、流入経路の設計ミスが目立ちます。

✅ 制作前の分岐点
サイト完成と同時に「どの媒体から、誰を、どこの商品ページに呼ぶか」という集客プランを、構築着手前に確定させましょう。

運用マニュアルとサポート体制の不足

管理画面や最新アプリの情報は英語ベースが多く、トラブル発生時に自力で解決できず、キャンペーン設定などの機会損失を招くケースがあります。

✅ 制作前の分岐点
構築後の軽微な修正やアプリ設定を誰が担当するのか、保守体制やレクチャーの有無を契約前に合意しておくことが不可欠です。
※補足:BtoB・卸売での導入を検討中の場合
BtoC中心の本記事とは別に、BtoBでのShopify利用には独自の注意点があります。「取引先ごとの価格切り替え」「掛売(請求書払い)」「見積書発行」などは、標準機能では対応できないケースが多く、高額なプランや高度なカスタマイズが必要です。BtoB利用の場合は、既存の営業フローをどこまで再現するか、制作前に慎重な検討が求められます。

BtoC・D2CでShopifyが「向いていないケース」を判断する

非常に優れたツールですが、特にBtoCでは「商品単価」と「集客体制」によって、Shopify以外の選択肢が正解になることもあります。

判断項目 Shopifyを避けるべきケース Shopifyが最適なケース
利益率と単価 低単価商材で、広告費を回収できない 中〜高単価、またはリピート率が高い
集客の覚悟 SNS運用や広告予算をかけられない SNS・広告を主軸にファンを作りたい
運用体制 運用担当がいない/ITに強い苦手意識がある 専任担当、または伴走パートナーがいる
ブランド構築 安く、早く、並みの機能で十分 独自の世界観やストーリーを伝えたい

※ただし、伴走パートナーを置いて運用を仕組み化したり、広告をスモールスタートで検証したりする計画があるなら、有力な選択肢になります。自社だけで判断が難しい場合は、事前の診断をおすすめします。

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後悔しないための制作会社選び:BtoCに強いパートナーの条件

BtoC・D2C領域でShopifyを成功させるには、単なるシステム構築ではなく「ブランドストーリーを売上に変える視点」を持つ会社を選ぶ必要があります。

  1. クリエイティブの重要性を理解しているか:商品の魅力を最大化するための「写真・動画・コピー」へのこだわりがあるか。
  2. 「LP的な導線設計」ができるか:広告からの流入先となる商品ページの成約率(CVR)を高める工夫を具体的に提案してくれるか。
  3. 単価と利益率の議論ができるか:ECサイトを「作って終わり」にせず、事業として継続可能な利益構造を共に考えてくれるか。

初回打ち合わせの際、「想定広告費と粗利を前提に、商品ページの具体的な改善案まで踏み込んで話せるか」を確認してみてください。それが後悔しないパートナー選びの第一歩です。

【チェックリスト】これに1つでも当てはまったら要注意

制作を本格的にスタートさせる前に、以下の項目にセルフチェックを入れてみてください。

  • 広告やSNSから、どの「商品ページ」に誘導するか具体的に決まっていない
  • 主力商品の「粗利」と「想定CPA(顧客獲得単価)」から、利益が残る設計になっていない
    例:粗利3,000円の商品で、CPAが4,000円かかる集客設計なら赤字です。
  • ブランドの世界観を伝えるための「高画質な写真・動画」の準備リソースがない
  • 月々のアプリ使用料(固定費)と、広告費による利益圧迫を再計算していない
  • 公開後の運用担当者が決まっていない、または社内のITリテラシーに不安がある

これらを整理せずに制作を進めると、高確率で「公開後の作り直し」が発生し、多額の追加費用がかかることになります。少しでも不安がある場合は、構築前に専門家へ相談することをおすすめします。

まとめ:D2C・小売企業がShopifyで勝つために

Shopifyは、正しく使えばブランドを急成長させる強力な武器になります。しかし、そのポテンシャルを引き出すには、制作前の緻密な「導線設計」と「利益計算」が不可欠です。本記事は、以下のような悩みをお持ちの企業様に向けて執筆しました。

  • これからD2Cブランドを立ち上げ、本格化させたい企業様
  • 実店舗とECを両立させ、新しい顧客体験を作りたい小売企業様
  • 広告やSNSを軸に、一気に売上規模を拡大したいメーカー企業様

自社にとってShopifyが本当に最適な選択肢なのか、どのように集客導線を組むべきか、まずはプロの視点で現状を診断することをおすすめします。

大阪でShopifyを活用したD2Cサイト構築や、実店舗からのEC参入、自社ブランドのリニューアルをご検討の方は、ぜひ一度digrartへご相談ください。貴社のブランド価値を最大化し、後悔させない運用設計をご提案いたします。

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この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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