ShopifyのGA4設定完全ガイド|正確な売上計測のために必要な4つの手順

ShopifyでECサイトを運用する上で、避けて通れないのがGoogleアナリティクス4(GA4)の設定です。
「設定したはずなのに注文データが反映されない」「参照元が正しく計測できていない」といったトラブルは、ECサイトの意思決定を狂わせる大きな要因となります。
以前は複雑なコード編集が必要だったShopifyのGA4連携ですが、現在は公式アプリによって大幅に簡略化されました。しかし、「アプリをインストールしただけ」では不十分な設定項目もいくつか存在します。
本記事では、大阪で数多くのEC構築を手掛けるdigrartが、Shopifyで正確な売上計測を行うための「完全設定ガイド」を4つの手順で解説します。
ShopifyでのGA4連携が必須な理由
なぜ、ShopifyにおいてGA4の正確な設定が重要なのでほどでしょうか。それは、Shopifyの管理画面だけで見える数字には限界があるからです。
GA4を正しく導入することで、「どの広告から流入し、どの商品ページを経て購入に至ったか」という一連のユーザー行動を可視化できます。特にShopifyの標準機能では追いきれない、詳細な離脱ポイントの把握や、リマーケティング広告へのデータ活用にはGA4のデータが不可欠です。
Shopifyの管理画面とGA4の数字が100%一致することはありません。注文キャンセルや返品、ブラウザのCookie制限などの影響を受けるためです。一般的に「5〜10%程度の乖離」は許容範囲として運用するのが実務上の定石です。
手順1:GA4プロパティの作成と測定IDの取得
まずは土台となるGA4プロパティを準備します。Googleアナリティクスの管理画面から新しいプロパティを作成し、データストリームの設定を行います。
設定画面で発行される「G-」から始まる測定IDは、Shopify側との連携に使用するため、メモ帳などに控えておきましょう。
計測の二重化を防ぐための注意点
もし、既に古いユニバーサルアナリティクス(UA)のコードをShopifyの「theme.liquid」などに直接記述している場合は、GA4への完全移行を機に整理することをおすすめします。
複数の計測コードが混在すると、ページの読み込み速度低下やデータの二重計測を引き起こすリスクがあるためです。
手順2:Shopify公式「Google & YouTube」アプリによる連携
ShopifyでGA4を設定する最も確実で推奨される方法は、公式の「Google & YouTube」アプリを使用することです。かつてのように「基本設定」画面に測定IDを貼り付けるだけの手法は、現在GA4ではサポートされていません。
参考:Google & YouTube アプリ(Shopify App Store)
Shopify公式ヘルプでも、GA4への移行に伴いこのアプリの使用が明示されています。手動でのタグ埋め込みは推奨されず、アプリを介することでShopifyのシステムとGA4が深く連携し、高度な計測が可能になります。
出典:Google Analytics 4 を設定する(Shopify ヘルプセンター)
| 設定項目 | 操作内容 |
|---|---|
| アプリの導入 | Shopifyアプリストアから「Google & YouTube」をインストール |
| Googleアカウント接続 | GA4の編集権限を持つGoogleアカウントでログイン |
| プロパティ選択 | 手順1で作成したGA4プロパティを選択して接続 |
この連携を行うことで、purchase(購入)やadd_to_cart(カート追加)などの主要なEコマースイベントが自動的にGA4へ送信されるようになります。
Shopifyには他にもEC運営を加速させるアプリが豊富にあります。設定と合わせて確認しておきましょう。
関連記事:Shopifyアプリのおすすめ10選|日本の配送・決済・帳票出力に対応する必須アプリと導入コスト
手順3:参照元除外設定(決済ドメインの除外)
ShopifyのGA4設定において、最も多くの方が陥る罠が「参照元(リファラー)」の計測ミスです。
これを放置すると、売上の発生源が広告や検索エンジンではなく、「shopify.com」や外部決済サービスのドメインとして記録されてしまいます。
特にPayPalやAmazon Pay、あと払いサービスなどを利用している場合、ユーザーは一度Shopifyを離れて各決済サイトで支払いを済ませ、再びShopifyのサンクスページに戻ってきます。この際、GA4側で除外設定をしていないと、「決済サイトからの流入」によるコンバージョンとして誤認されてしまいます。
GA4の管理画面から「データストリーム」>「タグ設定を行う」>「除外する参照元のリスト」に、以下のドメインを追加してください。
- myshopify.com(Shopifyのシステムドメイン)
- checkout.shopify.com(チェックアウト画面)
- pay.amazon.com(Amazon Pay利用時)
- paypal.com(PayPal利用時)
※自社で導入している決済サービスに合わせて追加が必要です。これらを除外することで、本来の流入元が維持されたまま正確な計測が可能になります。
手順4:注文完了ページでの計測テスト
最後に、実際に計測が動いているかを確認します。GA4の「リアルタイムレポート」を開きながら、テスト注文を行ってください。確認すべき最重要ポイントは以下の2点です。
- page_viewイベント:サンクスページ(/checkout/thank_you)が含まれているか
- purchaseイベント:発生しているか、かつvalue(売上金額)やcurrency(通貨)が正しく送られているか
特にpurchaseイベントに金額データが紐付いていないと、GA4上で「収益」がゼロのままになってしまうため、必ず詳細パラメータまで確認しましょう。
詳細な動作確認には、GA4の「デバッグビュー(DebugView)」機能が便利です。Chromeブラウザをご利用の場合は、以下の拡張機能を導入することで、秒単位の挙動を詳しく検証できます。
・Google Analytics Debugger(Chrome ウェブストア)
まとめ:正確なデータがECサイトの成長を加速させる
ShopifyのGA4設定は、公式アプリの登場で以前よりも簡単になりました。しかし、「参照元の除外設定」や「イベントの正確な疎通確認」を怠ると、分析の価値がないデータが溜まっていくことになります。
まずは本記事の手順に従って設定を見直し、クリーンなデータを蓄積できる環境を整えましょう。正確な計測ができて初めて、広告予算の最適化やUI/UXの改善といった「売上を伸ばすための施策」が意味を持ちます。
大阪でShopifyの導入やGA4の高度な解析設計をご検討の方は、ぜひ一度digrartへご相談ください。貴社の商材やビジネスモデルに合わせた最適な計測環境を構築いたします。
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この記事を書いた人
大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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