ECサイト制作・構築

Shopifyのブログ機能(News)活用法|WordPressを入れずにSEO対策をするためのカスタマイズ

ECサイト制作・構築

メディアECを実現する Shopifyブログ機能のフル活用術 WordPressなしでSEO対策

「ECサイトでコンテンツマーケティング(ブログ発信)を始めたい」と考えたとき、多くのWeb担当者様が直面するのが「Shopifyの標準ブログ機能を使うか、WordPressを別に導入するか」という選択です。

「Shopifyのブログは機能がシンプルすぎてSEOに弱いのでは?」
「書きやすさはWordPressの方が上だから、サブドメインで運用したい」

このようなご相談をよくいただきますが、Shopifyパートナーとしての結論は、「特別な事情がない限り、Shopifyのブログ機能に一本化すべき」です。

本記事では、なぜ一本化すべきなのかという理由と、Shopify標準のブログ機能(News)を使ってSEO対策を強化するためのカスタマイズ方法を解説します。

WordPressを併用せず「Shopifyに一本化」すべき理由

最大の理由は「ドメインパワー(SEO評価)の分散を防ぐため」です。

1. SEO評価を商品ページに還元できる

ブログ記事が検索で上位表示され、多くのアクセスを集めた場合、そのページのドメイン(サイト全体)の評価が上がります。
Shopify内にブログがあれば、その評価はそのまま「商品ページ」や「トップページ」のSEO順位向上に寄与します。

しかし、WordPressを別ドメイン(サブドメイン等)で運用してしまうと、せっかくブログで集めた評価がECサイト本体に直接伝わりにくくなり、非常にもったいない状態になります。

2. 管理コストとセキュリティリスクの削減

WordPressを導入する場合、サーバーの契約費用や、プラグイン・本体のアップデート管理(セキュリティ対策)が別途発生します。
Shopifyに一本化すれば、サーバー管理は不要で、強固なセキュリティもShopify側に任せることができるため、運用コストを大幅に削減できます。

💡 CMSのセキュリティについて
WordPressは適切に管理しないと脆弱性を突かれるリスクがあります。Shopifyならその心配は不要です。
関連記事:WordPressのセキュリティは危険?企業が導入前に知るべき脆弱性対策と保守サポート

Shopifyブログで必須のSEO設定(標準機能)

Shopifyのブログ機能は「シンプル」ですが、SEOに必要な設定項目は標準ですべて揃っています。
記事を投稿する際は、以下の項目を必ず設定しましょう。

  • ページタイトル(Title Tag):
    検索結果に表示されるタイトルです。記事タイトルとは別に設定可能なので、キーワードを含めたクリックされやすい文言に調整します。
  • メタディスクリプション(Meta Description):
    記事の要約文です。検索結果でタイトルの下に表示されます。クリック率(CTR)に影響するため、120文字程度で魅力を伝えます。
  • URLハンドル(Slug):
    記事のURL末尾です。日本語のままだと記号の羅列になりSEO的に不利なため、必ず「半角英数字(例:shopify-seo-tips)」に書き換えます。
  • Alt属性(代替テキスト):
    画像の内容を説明するテキストです。Google画像検索からの流入が見込めるため、商品画像や解説図には必ず設定します。
💡 生成AI検索(SGE)への対応
これからのSEOでは、AIに「信頼できる情報源」として認識されることが重要です。ブログ執筆時のE-E-A-T意識については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:AI時代を先取り!LLMOとAIOが検索順位を変える「裏側」と、即実践できる次世代SEO施策

「読みやすさ」を強化するカスタマイズとアプリ

標準機能の弱点は「目次がない」「関連記事が出ない」といった、回遊性を高める機能が不足している点です。
これらはShopifyアプリやテーマのカスタマイズで解決できます。

1. 目次(Table of Contents)の自動生成

長文の記事では目次が必須です。
「RuffRuff 目次作成」などの日本製のアプリを導入するか、Liquidコードを編集してh2・h3タグから自動生成するカスタマイズを行います。

参照元:RuffRuff 目次作成 ‑ Shopify アプリストア

2. 関連記事(レコメンド)の表示

記事の読了後に「この記事を読んだ人におすすめの商品」や「関連ブログ」を表示させることで、サイト内の滞在時間を延ばし、購入へ繋げます。
タグ機能を活用して、記事に関連する商品コレクションを自動表示させるカスタマイズも有効です。

3. ブログカード(内部リンク)の装飾

標準のエディタではテキストリンクしか貼れませんが、CSSを調整して「ブログカード(画像付きリンク)」を表示できるようにすると、クリック率が向上します。

【制作実績】一本化からハイブリッド型まで柔軟に対応

digrartでは、基本的にはShopifyでの一本化を推奨していますが、ブランドの世界観や運用体制に合わせて、最適なCMS構成をご提案しています。

CASE 1:LUVONICAL flower works 様(Shopify一本化)

大阪・南堀江のフラワーショップ「LUVONICAL flower works」様のECサイトです。
Shopifyのブログ機能をフル活用し、記事の目的ごとに以下の2つのブログを使い分けて運営されています。

  • Information:新商品や営業日などの「お知らせ」を発信
  • Journal:お花のお手入れ方法や読み物コンテンツを発信

制作実績の詳細を見る


CASE 2:By Your Side 様(WordPress+Shopify連携)

こちらは逆に、「サイト構築(CMS)はWordPress、カート機能はShopify」というハイブリッドな構成を採用した事例です。

WordPressの持つ圧倒的なデザインの自由度と更新性を活かしつつ、決済部分のみShopifyの堅牢なシステムを連携させています。
「既存のWordPressサイトを活かしてEC化したい」「ブログのデザインにとことんこだわりたい」といった場合には、このような実装パターンも可能です。

制作実績の詳細を見る

まとめ:メディアEC化で「選ばれる」サイトへ

広告費が高騰する中、ブログ(コンテンツ)を通じて自然検索から集客する「メディアEC」の重要性は高まっています。
Shopifyのブログ機能は、適切にカスタマイズすればWordPressに劣らない集客力を発揮します。

「どんなキーワードで記事を書けばいいか分からない」「ブログのデザインをもっと良くしたい」とお悩みの方は、ぜひdigrartへご相談ください。
Shopifyパートナーとしての技術力と、SEOコンサルティングの知見を掛け合わせ、売上に繋がるコンテンツマーケティングをご支援します。

Shopifyでのブログ構築やメディアEC化をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
初心者からプロまで、Web戦略の成功をサポートする実務ベースの情報が満載です。

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