ECサイトの制作方法で変わる!費用と料金相場を解説

「ECサイトを作りたいが、適正価格がわからない」
「見積もりをとったら会社によって金額がバラバラで判断できない」
ECサイトの制作費用は、無料(0円)で始められるものから、数千万円規模の大型開発まで非常に幅が広いです。
この金額差は、「どのプラットフォーム(システム)を使うか」と「どこまでオリジナルの機能を求めるか」によって決まります。
本記事では、2025年の最新トレンドを踏まえたECサイト制作の相場(費用感)を手法別に徹底解説します。
さらに、初期費用だけでなく、見落としがちな「ランニングコスト(維持費)」や、実績豊富なプロが選ぶ「おすすめのプラットフォーム」の料金比較も掲載しています。
適正価格を把握し、予算内で最大の成果を出すための参考にしてください。
【早見表】ECサイト制作の相場一覧
ECサイトの構築方法は大きく分けて5つの種類があります。
まずは、自社の想定する年商規模や予算感がどのゾーンに当てはまるかを確認しましょう。
| 構築手法 | 初期費用(制作費) | 月額費用(維持費) | 向いている年商規模 |
|---|---|---|---|
| ① モール型 (楽天, Amazon等) |
30万円 ~ 100万円 | 数万円 ~ +売上手数料 |
~ 1億円 |
| ② ASPカート型 (Shopify, MakeShop等) |
30万円 ~ 300万円 | 数千円 ~ 数万円 |
~ 10億円 |
| ③ オープンソース (EC-CUBE等) |
100万円 ~ 500万円 | 数万円 ~ (サーバー保守費) |
5億円 ~ 30億円 |
| ④ パッケージ型 (ecbeing等) |
500万円 ~ | 10万円 ~ | 10億円 ~ |
| ⑤ フルスクラッチ (完全オーダーメイド) |
1,000万円 ~ | 数十万円 ~ | 50億円 ~ |
近年、中小企業のECサイト構築においては、低コストかつ高機能な「② ASPカート型」が主流になっています。
一方で、特殊な販売フローや基幹システム連携が必要な場合は「③ オープンソース」や「④ パッケージ型」が選ばれます。
ECサイト制作費用の「内訳」とは?何にお金がかかる?
制作会社に見積もりを依頼すると、「ディレクション費」「デザイン費」などの項目が並びます。
相場を理解するために、それぞれの工程で何が行われているのかを知っておきましょう。
1. 要件定義・ディレクション費用(相場:制作費の10%~30%)
ECサイトの設計図を作る工程です。「誰に何を売るのか」「どんな機能が必要か」「決済方法は何を入れるか」などを整理し、進行管理を行います。
この工程をおろそかにすると、後から「必要な機能がない」といったトラブルに繋がるため、非常に重要です。
2. サイトデザイン費用(相場:10万円~100万円以上)
TOPページ、商品一覧、商品詳細、カート画面などの見た目を作る費用です。
既存のテンプレート(ひな形)を使用すれば安く済みますが、ブランドイメージに合わせた完全オリジナルデザインにする場合は、デザイナーの工数がかかるため費用が上がります。
3. コーディング・システム構築費用(相場:20万円~数百万円)
デザインを実際にWebブラウザで見られるようにプログラミングする工程です。
ASPカートを利用する場合は設定作業が主になりますが、オープンソースやフルスクラッチの場合は、データベースの構築や機能開発が必要になるため、ここが費用の大半を占めます。
4. 商品登録・データ移行費用(相場:5万円~)
販売する商品の写真や説明文をシステムに登録する作業です。
商品数が少なければ自社で行うことでコストカットできますが、数千点ある場合や、古いサイトからデータを移す場合は、CSVデータ加工などの専門作業が必要になります。
【手法別】ECサイト制作の相場詳細とメリット・デメリット
ここからは、主要な3つの構築手法(モール型、ASPカート型、オープンソース型)について、さらに詳しく解説します。
① モール型ECサイト(楽天, Amazon等)
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの巨大なプラットフォーム内に出店する形式です。
集客力が抜群に高いため、知名度のないブランドでも初動から売上を作りやすいのが特徴です。
- 制作相場:30万円 ~ 100万円
- メリット:圧倒的な集客力。セキュリティやシステム保守をモール側に任せられる。
- デメリット:出店料や売上手数料(ロイヤリティ)が高い。顧客リストを自社で保有できない(リピート施策が打ちにくい)。
楽天市場の基本料金プラン例
| プラン名 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
|---|---|---|---|
| 月額出店料 | 19,500円 | 50,000円 | 100,000円 |
| 初期費用 | 60,000円 | ||
※2025年時点の情報です。別途システム手数料等が必要です。
出典:楽天市場「出店プラン・費用」
② ASPカート型ECサイト(Shopify, MakeShop等)
クラウド上のシステムをレンタルして自社サイトを構築する形式です。
「BASE」や「STORES」のような無料カートから、「Shopify」「MakeShop」のような本格的なものまであります。
現在のECサイト制作において、最もコストパフォーマンスが良く選ばれている手法です。
- 制作相場:30万円 ~ 300万円
- メリット:常に最新の機能が自動アップデートされる。低コストで独自ドメインのサイトが持てる。
- デメリット:システム共通の仕様により、極端に複雑な独自カスタマイズには限界がある。
主要ASPカートの料金比較
| サービス名 | 主な特徴 | 月額費用の目安 |
|---|---|---|
| Shopify (ショッピファイ) |
世界シェアNo.1。越境ECに強く、アプリで機能拡張が自在。デザイン性も高い。 | 33米ドル ~ (約5,000円~) |
| MakeShop (メイクショップ) |
国内流通額No.1。日本独自の商習慣に強く、機能が非常に豊富。サポートも手厚い。 | 12,100円 ~ |
| futureshop (フューチャーショップ) |
デザインの自由度が高く、アパレルやブランドサイトに強い。実店舗連携も可能。 | 22,000円 ~ |
各サービスの最新料金は公式サイトをご確認ください。
出典:Shopify 料金プラン / 出典:MakeShop 料金プラン
③ オープンソース型ECサイト(EC-CUBE等)
インターネット上に公開されている無料のプログラム(ソースコード)を自社サーバーにインストールして構築する形式です。
日本の代表例として「EC-CUBE」があります。
- 制作相場:100万円 ~ 500万円
- メリット:カスタマイズの自由度が無限大。自社システムとの連携がしやすい。
- デメリット:セキュリティ対策やサーバー保守をすべて自社(または制作会社)で管理する必要があり、保守コストが高くなる。
関連リンク:EC-CUBE 公式サイト
制作費以外にかかる「ランニングコスト」に注意
ECサイトは「作って終わり」ではありません。制作費(イニシャルコスト)だけでなく、運営していくための維持費(ランニングコスト)を予算に入れておくことが重要です。
| 費用項目 | 相場(月額) | 内容 |
|---|---|---|
| サーバー・ドメイン代 | 1,000円 ~ 5万円 | Web上の「土地」と「住所」代。ASPの場合は利用料に含まれることが多いです。 |
| システム利用料 | 数千円 ~ 数万円 | ASPカートを利用する場合に発生する月額固定費です。 |
| 決済手数料 | 売上の3% ~ 5% | クレジットカードやPayPayなどで支払われた際に決済会社へ支払う手数料です。 |
| 保守・メンテナンス費 | 1万円 ~ 数十万円 | 制作会社にシステムの監視やアップデート、修正を依頼する場合の費用です。 |
特に「オープンソース型」や「フルスクラッチ型」の場合、セキュリティアップデートを怠ると個人情報漏洩のリスクがあるため、手厚い保守契約(月額数万円〜)が必須となります。
逆に「ASPカート型」や「モール型」は、システム側がセキュリティ対策を行うため、保守費用を抑えることが可能です。
まとめ:予算と目的に合わせた最適なプランを選ぼう
ECサイトの制作相場は、30万円のエントリーモデルから、1,000万円を超える大規模開発まで様々です。
重要なのは、「高いシステムが良い」わけではなく、「自社の事業規模と目的に合ったシステムを選ぶこと」です。
例えば、以下のような基準で選定することをおすすめします。
- まずは小さく始めたい:モール型 または ASPカートの低価格プラン
- 独自ブランドを育てたい・利益率を上げたい:ASPカート(Shopify, MakeShop等)
- 特殊な販売ルールや基幹システム連携が必須:オープンソース または パッケージ型
「自社に合うカートシステムが分からない」「具体的な見積もりが欲しい」という方は、ぜひdigrartへご相談ください。
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関連サービス:大阪のECサイト制作・構築サービス
この記事を書いた人
digrart編集部
大阪市中央区のweb制作会社のメンバーが、Webサイト制作、ECサイト構築、SEO対策、Webコンサルティングの最新情報や実践的なハウツーをお届けします。初心者からプロまで役立つノウハウや業界トレンドを分かりやすく解説。web戦略の成功をサポートするための情報が満載です!
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