ECサイト制作・構築

ECサイト制作費用の相場【2026年版】手法別の価格帯と内訳、見積もりの見方まで解説

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2026年最新完全版 ECサイト制作の相場一覧 費用対効果の正解 プロが教える「勝てる予算設計」のすべて

【この記事のまとめ】
  • 結論:2026年のECサイト制作は、単なる構築費ではなく、3年後の目標年商から逆算した「投資判断」が不可欠です。
  • 理由:選定するシステムや、物流・CRM等の外部連携の範囲によって、初期コストだけでなく将来の利益率が劇的に変わるためです。
  • 次の一手:まずは「商品点数・運用体制・必要連携(在庫/物流/CRM)」を整理し、見積もり条件を揃えたうえで手法別に比較しましょう。

「ECサイトを作りたいが、適正価格がわからない」
「見積もりがバラバラで、何を基準に選べばいいかわからない」
「CPAが高く、サイト全体の改修を検討している」

ECサイトの制作費用は、無料(0円)で始められるものから、数千万円規模の大型開発まで非常に幅が広いです。
この金額差は単なる「ページ数」の差ではありません。
「どのシステムを基盤にするか」に加え、「商品情報の整備」「撮影」「SEO設計」「物流連携」といった、売るために不可欠な工程をどこまでプロに任せるかによって決まります。

本記事では、制作現場の実務に基づき、2026年の最新トレンドを踏まえたECサイト制作の相場と、投資対効果を最大化するための判断基準を徹底解説します。

※本記事は2023年公開の記事を、最新の公的データおよび直近のWeb/EC制作動向に基づき、2026年版として大幅に加筆・修正した内容です。

結論:まず押さえるべき「相場の考え方」

ECサイト制作において最も避けるべきは「安さ」だけで業者を選ぶことです。
制作費用は単なるコストではなく、「将来の売上を最大化するための投資」として捉える必要があります。

大阪を拠点に多くのEC支援を行う中で感じるのは、最初の設計ミスが数年後の利益を圧迫するリスクです。適正な投資判断の基準として、弊社のECサイト制作・構築サービスの対応範囲もあわせてご確認ください。売れる仕組みから逆算した費用感をご提示しています。

相場は「構築費」ではなく「投資回収」で決める

初期費用を抑えても、売上手数料が高かったり、システムが古くて最新のSEO対策ができなかったりすれば、1年後には「機会損失」という名の巨大な赤字が積み上がります。

  1. 初期費用(制作費):サイトを立ち上げるための1回限りの費用。
  2. 運用費(維持・改善):月額利用料、保守、広告、およびCVR(成約率)を高めるための継続的なLPO改善費。

制作現場の実感として、手法選定のズレが費用対効果を大きく左右します。
売上総利益(粗利)から逆算して、1〜2年で構築費用を回収できる予算設計が健全です。

見積もり比較で最初に見るべき3つのポイント

複数の会社から見積もりをとる際、金額の合計だけを見るのは危険です。以下の3点が明記されているか確認してください。

  • 「何が含まれているか(作業範囲)」:商品登録や写真撮影、GA4の計測設定は含まれているか。
  • 「誰がやるか(体制・経験)」:ECの専門ディレクターがUI設計から伴走してくれるか。
  • 「公開後の改善案があるか」:作って終わりの契約か、データを見てLPO(ランディングページ最適化)を提案してくれるか。

ECサイト制作の相場を左右する5つの変動要因

同じ手法を選んでも、見積もりが上下することがあります。
その原因となる「5つの変数」を詳しく見ていきましょう。

商品点数・カテゴリ設計(SKUの多さ)

取り扱う商品が10点なのか1万点なのかで、情報の整理(カテゴリ設計)や絞り込み検索の実装難易度が変わります。
特に商品マスタの整備やデータ移行(CSV整備)の代行を依頼する場合、工数が跳ね上がる最大の要因となります。

デザインの作り方(テンプレートかUI設計か)

既存テーマ(テンプレート)を流用すれば安価に済みますが、競合他社と差別化し、ブランドの信頼感を醸成するには、1からUI設計を行うオリジナルデザインが必要です。
「スマホでの買いやすさ」を極めるなら、オリジナルデザインを推奨します。

必要機能(標準機能・アプリ・独自開発)

ASPカートの標準機能で足りない場合、アプリ導入やスクラッチ開発が発生します。
例えば「定期購入」「会員別価格設定」「のし・ギフト対応」などは、手法によって追加費用が大きく異なります。

システム連携(在庫・基幹・物流・CRM)

実店舗のPOSシステムや基幹システムと在庫を連動させる、あるいは物流倉庫のシステムと自動連携させる場合、API連携の開発費として数百万円単位の上乗せが必要になるケースがあります。

クリエイティブ制作(撮影・原稿・動画)

ECサイトにおいて「写真は命」です。
高品質な商品写真、利用シーンを伝える動画、心に刺さるキャッチコピーをプロに依頼するか否かで、公開後の成約率(CVR)は数倍の差が開きます。

【2026年最新】手法別の構築相場:メリット・デメリット比較

自社のフェーズに最適な手法を選ぶための比較表です。
2026年現在は、保守性の低いオープンソースから、拡張性の高いSaaS(Shopify等)への移行が加速しています。

構築手法 初期費用(制作費) 月額費用(維持費) 特徴
インスタントEC
(BASE, STORES等)
0円 ~ 50万円 0円 ~ 数千円
+手数料高め
テスト販売に最適。機能制限あり。
SaaS・高機能ASP
(Shopify, makeshop等)
50万円 ~ 500万円 数千円 ~ 数万円 現在の主流。拡張性と安定性が高い。
オープンソース
(EC-CUBE等)
200万円 ~ 1,000万円 数万円 ~
(保守費別)
自由度が高いが、保守コストが重い。
パッケージ型
(ecbeing等)
500万円 ~ 5,000万円 10万円 ~ 50万円 大規模・組織運用向け。
フルスクラッチ 3,000万円 ~ 50万円 ~
※保守/監視/改修により大きく変動
独自の超大型開発。
ECモール
(楽天、Amazon等)
30万円 ~ 100万円 数万円 ~
+売上手数料
集客力は強いが、利益率が圧迫。

インスタントEC(BASE / STORES):最速で始める“テスト販売”向き(0円〜50万円)

新商品の市場反応を見たい、あるいは商品点数が少なく、SNS経由の流入がメインの場合に適しています。
初期費用を極限まで抑えられ、即日販売が可能です。ただし、決済手数料(※プラン・条件により変動)があるため、一定の一定規模(例:月商100万円前後)を超えると利益率が低下します。

また、顧客データ活用、CRM連携、リピート施策の柔軟性や、詳細な計測・LPOの回しやすさが本格的なSaaSより弱くなる場合がある点に注意が必要です。

外部リンク:BASE 料金・決済手数料 / STORES 料金・プラン

SaaS・高機能ASP:Shopify(50万〜500万以上)

世界的に利用が広いShopifyは、将来的に拡張・連携を前提にするなら第一候補となります。
費用差の理由は、テンプレート活用かUI設計かといった「デザイン工数」に加え、導入するアプリの複雑性や外部連携の範囲に依存します。
年商数十億規模で高度な機能が必要な場合は、Shopify Plus(月額約2,300ドル〜 ※契約条件により変動)へのアップグレードが検討基準となります。

外部リンク:Shopify公式 料金プラン

国内高機能ASP:makeshop(100万〜300万)

日本の細かい商習慣(のし、定期購入、ポイント、会員別価格設定)に非常に強いのが特徴です。
特に食品やギフト、BtoB卸を営む企業で、最初から「日本向けのフル機能」が必要な場合に第一候補となります。
費用が上がる条件は、商品データの大量移行や、BtoB専用機能のカスタマイズの有無です。

外部リンク:makeshop 料金一覧

オープンソース(EC-CUBE等):自由度は高いが保守コストが重い(200万〜1,000万円)

独自のカスタマイズが自在ですが、セキュリティ脆弱性への対応や定期的なバージョンアップ費用が都度発生するため、長期的なコストは高くなる傾向にあります。

  • 保守契約の範囲:脆弱性対応やアップデート頻度、緊急時対応が含まれているか。
  • バージョンアップの追加費用:OSや言語の更新に伴う改修費用の算出基準。
  • プラグイン維持費:導入したプラグインのライセンスや更新費の有無。

外部リンク:EC-CUBE公式 製品情報

パッケージ型:組織運用・ガバナンス重視(500万〜5,000万)

中堅・大手企業において、強固なガバナンスが求められる場合に適しています。権限/承認フローの設定、多拠点・多言語・複数倉庫にまたがる在庫管理、および基幹システム等との複雑な連携が主なコスト要因となります。

フルスクラッチ:代替不能要件がある場合のみ(3,000万〜)

既存のSaaSやパッケージでは実現不可能な、独自の超大型ロジックが必要な場合にのみ選択されます。インフラからの独自設計、24時間365日の監視体制を含めたTCO(総保有コスト)が格段に大きくなる点を予算に組み込む必要があります。

ECモール(楽天 / Amazon等):集客力は最強だが利益設計が難しい(30万〜100万円+手数料)

モール内の集客力を活用できるため、新規獲得には強いですが、コストの本体は「販売手数料+販促広告費」です。自社ECでのLTV最大化へ繋げるための「入り口」としての利益設計が重要です。

外部リンク:楽天市場 出店費用・プラン(公式) / Amazon出品 料金

ECサイト制作費用の内訳(項目別の詳細相場)

見積もり内容をブラックボックス化させないため、各工程の詳細を網羅しました。
成果が出ているECでは、特に設計と計測に投資しているケースが多いです。

  1. 情報設計・導線設計(15万〜50万円):カテゴリ構造や最短決済導線の設計。
  2. UI/デザイン制作(20万〜150万円):ブランドトーン設計、スマホファーストのUIデザイン。
  3. フロントエンド実装(コーディング)(20万〜100万円):HTML/CSS/JavaScriptによる画面実装。
  4. 商品登録・データ移行(1点500円〜2,000円):旧サイトからのデータ整備やURLリダイレクト設計。
  5. クリエイティブ制作(10万〜100万円):高品質な物撮り、モデル撮影、動画制作。
  6. SEO初期設計(10万〜30万円):構造化データ実装、内部リンク最適化。
  7. 計測・分析基盤(5万〜20万円):GA4/GTM、広告イベントの正確な計測設定。
  8. テスト・検収(5万〜15万円):決済、配送メール、全端末での挙動チェック。
✅ 実務ポイント:見落としがちな「物流・在庫連携」
既存の在庫管理ソフトや配送業者との自動連携を行う場合、API接続の構築費として数十万〜数百万円の追加見積もりが発生することがあります。手作業で回せる規模か、自動化が必要かを見極めることがコスト管理の鍵です。

見落としがちなランニングコスト(運用費・維持費)の目安

ECサイトは公開してからが本番です。制作費と同等に重要な、月々の維持費を把握しておきましょう。

システム利用料と決済手数料

Shopifyなら月額約33ドル〜、makeshopなら月額1.1万円〜。加えて決済手数料(3.2%〜4%)がかかります。
「0.5%の手数料差」は、月商1,000万円のモデルであれば、年間の純利益を約60万円左右します。

保守・改善費用(3万〜15万円/月)

バナー更新、不具合対応、および最も重要なLPO(成約率改善)のための改修費です。
「作って放置」は最もコストパフォーマンスが悪い運用です。

【プロの判断基準】年商別・目標別の投資ライン

現場の実感として、現在の年商だけでなく「3年後の目標」から逆算した予算設計が、最も失敗が少ないです。

目標年商フェーズ 推奨投資額(初期) 戦略のポイント
~ 年商3,000万円 50万円 ~ 150万円 テンプレートを活用し、予算を「撮影」と「集客」に回す。
~ 年商1億円 200万円 ~ 500万円 独自UI設計とリピート施策(CRM連携)に投資する。
年商3億円以上 800万円 ~ 基幹システム連携とデータ分析に基づいた自動化・改善を加速。
📊 EC市場の最新データ
経済産業省が発表した最新の市場調査では、BtoC-EC市場は26兆円を超え、EC化率は過去最高の約9.8%を更新しています。
出典:経済産業省 令和6年度市場調査

制作期間の相場とスケジュールの組み方

「いつから売上を立てたいか」から逆算しましょう。着手前に、商品CSV・画像・カテゴリ案・送料/返品ルールを揃えると、工期と追加費用が最もブレにくくなります。

  • インスタントEC(BASE等):数日 〜 2週間
  • Shopify / makeshop:2ヶ月 〜 4ヶ月
  • オープンソース / パッケージ:半年 〜 1年

補助金・助成金を使う場合の注意点

「IT導入補助金」等の活用が可能です。ただし、交付決定前に発注したものは対象外となるため、スケジュール管理には細心の注意が必要です。

外部リンク:IT導入補助金 公式ポータルサイト(中小機構)

よくある質問(FAQ)

ECサイト制作は結局いくらかかりますか?

A. (弊社へのご相談で)多い価格帯は、Shopifyやmakeshopを用いた150万〜300万円です。独自デザインと戦略設計を含む本格的な構築の目安となります。

100万円以下でどこまでできますか?

A. 既存テンプレートをベースにし、商品登録をお客様ご自身で行う形であれば可能です。品質を落とさないための賢い選択肢と言えます。

見積もり比較は何を基準にすべき?

A. 作業範囲(含む/含まない)体制(EC専門ディレクターの有無)、および公開後のLPO提案が明記されているかを確認しましょう。

Shopifyとmakeshopはどんな基準で選ぶ?

A. デザイン自由度や将来の海外展開・アプリ連携を重視するならShopify国内の細かい配送・ギフト設定やサポート体制を重視するならmakeshopが第一候補となります。

まとめ:2026年のEC成功は「戦略的な予算配分」が鍵

2026年のEC運用において、制作費用の相場を把握することは、単なるコスト確認ではなく競合に勝つための投資計画です。自社のビジネス規模や将来の拡張性を見据え、最適なプラットフォームとパートナーを選定しましょう。

大阪を拠点に、全国のECサイト構築やShopify導入、および売上最大化のためのLPO改善をサポートしています。実務解像度の高い専門スタッフが、貴社の商材に合わせた「勝てる予算設計」と「売れる仕組み」をご提案いたします。

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この記事を書いた人

digrart編集部

大阪市中央区にて2009年よりWeb制作・運用支援を行い、1,000件以上の実績を持つWeb制作会社「digrart(ディグラート)」編集部が、本記事を執筆・監修しています。
現場で培った豊富な知見を活かし、Webサイト制作、ECサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングの実践的なハウツーをお届けします。
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