
実店舗連動ECの設計|在庫・POS連携のチェックリスト
ECサイト制作・構築
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「撮影が遅れてローンチが延びた」「商品登録の揺れで検索に出ない」——EC制作は“作る”より整える段取りで決まります。撮影・原稿(コピー/仕様)・商品登録(データ/構造化/計測)を同じ設計図で進めれば、手戻りが激減。この記事は、役割分担と手順の標準化、撮影〜登録のチェックリスト、検索露出に効く構造化データ/画像要件/GA4計測までを一気にまとめました。
最初に決めるべきは“いつ何をもって完成か”。撮影・原稿・商品登録は互いに依存するため、WBS(工程表)とRACI(責任分担)で並走させるのが安全です。完成定義(写真サイズ/枚数、原稿粒度、必須属性、構造化データ、GA4イベント)をテンプレ化して契約・発注・社内依頼の共通言語に。以降の遅延・差戻し・再撮影を事前に減らすのが狙いです。
撮影は必要カットの取りこぼしが最大のムダ。まず“商品タイプ別の定番セット”を決め、メイン/サブ/使用イメージ/サイズ比較/ディテールを標準化します。EC外部配信も見据え、画像サイズ・容量・背景・商品占有率の基準を定義。Google Merchant Centerは最小100×100px(アパレルは250×250px以上)、16MB以下が要件、かつ“商品をはっきり・演出最小に”と明記されています。
“魅力だけ”でも“仕様だけ”でも売れません。USP(独自価値) → ベネフィット → 仕様/注意点 → FAQの順で同一ページ内に並べ、比較・不安解消・納得を支援します。GoogleのProduct構造化データは、価格・在庫・返品・長所/短所・レビュー等を検索に反映しやすく、ページ内テキストとの一貫性が重要。まずは見出し → 要点箇条書き → 本文の三層で量と質のバランスを取ります。
登録の品質はデータ設計で決まります。マスターはSKU(社内ID)を主キーに、標準コードGTIN/JANを紐づけ、バリエーション(色/サイズ)をitem_group_id(グループ)で束ねる形が堅実。GTINの基礎はGS1標準に従い、JAN(GTIN-13)の割り当て・桁構成を理解しておきましょう。外部配信(無料リスティング/ショッピング)や入出庫連携の“照合精度”が上がります。
後戻りを減らすには、“はじめから配信できる品質”で作ること。Merchant Centerの画像/フィード仕様に沿えば、広告・無料リスティングでの露出が安定します。URLは固定に、変更時は新URLで差し替え(再クロール早期化)。画像は商品が明確/演出最小/解像度要件を満たすこと。画像の差し替え運用とバージョン管理も併せて設計しましょう。
最後は表示・計測・構造化の三点セット。GA4の推奨イベント(view_item/add_to_cart/begin_checkout/purchase ほか)を実装し、商品/リスト単位で計測。構造化データはSearch Console/リッチリザルトテストで検証し、Merchant Centerの診断も確認。
撮影・原稿・登録は内製で速度、外注で品質/伸縮性という特徴。おすすめはハイブリッド:メイン視聴面(メイン画像/USPコピー)は外部プロ、量が多いディテール/登録は内製で。WBS・RACI・テンプレを共通運用にすれば、切り分けても品質が揺れません。
体制 | メリット | デメリット | 向き |
---|---|---|---|
内製 | 即応、低コスト | 品質のブレ、属人化 | SKU多・更新頻度高 |
外注 | 品質安定、演出力 | リードタイム/費用 | 主力商材の訴求 |
併用 | 速度×品質の両立 | 仕切りの手間 | 中~大規模運用 |
ここだけ見れば抜け漏れが拾える“現場用”の要点です。Excel/スプレッドシート化して、案件ごとにコピペ運用するのがおすすめ。数値などは変更してご利用ください。
A. 長辺2,000px前後で作っておけば大半の配信に対応可能。Merchant Centerは100×100px(アパレル250×250px以上)、16MB以下が最小要件です。
A. はい。色/サイズなどはVariant対応の構造化で伝えると検索理解が進みます。ページ上の表示とデータの一貫性も重要です。
A. ページ明記に加え、ReturnPolicy/ShippingDetailsを構造化しておくと検索の理解が安定します。
A. view_item/add_to_cart/begin_checkout/purchaseは必須ライン。まず公開前にDebugViewで発火確認を。
A. 新しいURLで差し替えが推奨。Merchant Centerが早期に再クロールできます(同一URLは検知に最大数週間)。
撮影・原稿・商品登録は、同じ設計図(完成定義+テンプレ)で並走させると良いと思います。画像は配信要件を満たす品質で作り、原稿はUSP → 仕様 → FAQ → 構造化で一貫性を確保。登録はSKU×GTINを軸にVariant/必須属性を欠かさず、公開前はリッチリザルト&GA4&Merchant診断で最終確認しましょう。
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